実母は一瞬無言になったものの
「ひまりは元気だよ!
だから安心してまずは体を休めなよ。」
と話して電話を切った。
なんら普通だった。
慰めないし、憐れみもしない。
普通だった。
誰かと話さないと無理だ。
暗闇に突き落とされる。
昔の歌の相方へ連絡をした。
彼女は私より10個も下だったけど、
先に母親になっていた。
「子どもを産んだけど、
ダウン症ってさっき言われた」
とラインしたらすぐに返信がきた。
「それは少し混乱しちゃうよね。
でもまずは出産おめでとう!」
そうすぐに連絡をくれた。
おめでとうという言葉に、
なんだか普通のことのようでホッとした。
あっちの世界へ行っちゃった
この感覚から逃れられなかった私にとって、
普通にしてくれることが何よりだった。
あっちの世界へ行ったから、もうこっちの世界に戻れない。あっちこっち、、、
自分の中の葛藤が遅れてやってきた。
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