そうだ!豊中の学校へ行こう完結編

かれこれもう1年以上経ってしまった、、、

実はこの時対応して下さった後藤校長先生は退職され、今年も会いに行こうと思っていたけど、もう会えなくなってしまいました🥲




お忙しい中後藤校長先生が、見ず知らずの私たち親子の対応、受け入れをしてくれて、給食の時間になるまで学校に安心していられた記憶が少しずつ薄れてしまっているけど、心に残った温かいものは熱く覚えているので、残せたらと思います。

授業を受けさせていただくことになり、各教室へ向かう途中、下駄箱には何名かでわいわいする姿が。

下駄箱で楽しそうに過ごす子どもたち。支援員さんなのか先生なのか?一緒に楽しそうにしている姿が印象的だった。時々「教室行けそうになったら行ってみようなー」と言う声がけもありつつも、そこには圧はなく、子どもの気持ちを尊重しているのが伝わってくる。

不登校で校長室に通う生徒さんもそうだけど、ここの学校には、どんな子にも居場所がある。完全不登校の子はいないと校長先生が言ってたとおり、どの子もどの場所でも楽しそうでイキイキとしている。ステキすぎて、言葉にならない思いが私をギュッと抱きしめているような感覚になった。

各教室をみると、
みんなイキイキ授業に参加している。

ゲラゲラ笑う声。躊躇なく発言する子どもたち。
その中には、支援員さんが付いてる子もいたり、机に潜って授業聞いてる子もいたり。

後藤校長先生が言う
「ちゃんとってなぁに?」

まずはちゃんとしてる事が正しいのか、ちゃんとしてない子は本当に何も聞いてないし出来てないのか。

「絶対そんなことはない。ちゃんとを疑う。」
と校長先生が力強く言った。

「ランドセルを片付けられない、だからって授業に参加しないわけじゃない。椅子に座れない、だからってちゃんとしてないと決めつけるのはおかしい。個をみればそんなことはない。学級崩壊になりませんか?と聞かれることがあるけど、そんな事はない。真似をしようとする子も、羨ましがる子もいない。みんなそれぞれ、人には人の事情があるんや。って子どもたちもわかっています。だからいつも私たち大人は「ちゃんとってなぁに?」と自分にいつも問いかけるようにしています。」

極め付けは「人それぞれ違うんだから、困りごとがあれば、お互い助け合わなあかん。それは、生徒、先生関係なく、誰かが困っているのなら、その人の事情があるんやから、支え合っていく。そんな学校です」

泣いた。




写真の通り、初めて見学へ行った学校で、1番後ろで本を読むかのん。声をかけなければ、きっと最後までこのクラスで安心して授業を受けていたと思う。

ひまりと同じ学年の子達は、休み時間にひまりとかのんを囲んで「引っ越してくるん?こっちの学校いつ来るん?」みんな人懐こい。

私が「みんな学校楽しい?」って聞いたら「楽しくなーい!勉強ばっかりさせるー」って満面の笑みで答える子どもたち。
「勉強ばっかりでごめんなぁ」と言う後藤校長先生。

だが、この学校は大阪でも成績は上の方だそう。
授業もワイワイ楽しくて、どの子にも居場所があって、勉強嫌いって笑顔で言える学校だからこそ、成績が伸びるんだろうな。

ひまりがポツリと言った。
「ママ、この学校の子達、なんでかのんちゃんは喋れないの?って聞く子が1人もいなかったね。かのんが喋れないことを誰も気にしてないね」

確かに。私たちの常識だと「なぜ喋れないのか聞かれて答える」ことが当たり前だと思っていたけど、この学校では喋れない子も当たり前。支援員さんが横にいようと、机に潜ってようと、教室に入れなかろうと、誰がみんなと「違う」のかなんて全く気にならない環境の中で共に育ちあっているから、私たちと「当たり前」が違う。

そして、この学校にいると、誰かが違うという立場にならないので、本当の意味で「みんな同じ」

その光景に感動する一方で、「こんな環境を目指すのは本当に果てしないことだな」とも感じてしまった🥲

でも、後藤校長先生が「人の意識は、その環境の中で培われていくものだと思います」という言葉がとても印象に残っていて、やっぱり、少しずつでも同じ思いを持つ人を増やしていくことが大切なんだと言うこと。すぐには結果が見えなくても、歩みを止めずに続けていくことで、いつかふと気づいたとき、自分のまわりだけでも「共通のあたり前」ができていれば、それだけでもすごい一歩なんだよな、とも思えた。理想までは果てしないけれども笑

またいつか後藤校長先生に会えたらなって思っています。本場のインクルーシブ教育に触れることができて、とても貴重な経験ができました。ありがとうございました🙂‍↕️


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