台所に立つと、ときどき、母のことを想います。
ちゅらです
母は、父と結婚するまで、ほとんど・・・、もしかしたら、全然(!?)、料理をしたことがなかったそうです。
母の父(わたしの祖父)は、家事のこと全般なんでもできた、とても器用なひとだったとか。
自宅で商売を営みながら、奥さん(わたしの祖母)がいるにもかかわらず、
家事のこともてきぱきとこなしていたと。
そんな環境で母は育ったせいか、みごとに(!?笑)、なにもしなかった・・・
でも、結婚したからには、まして、父の母(わたしの祖母)と同居だったので、
家事をしないわけにはいかず・・・
毎日、近所にある、八百屋(そのころは、まさか、スーパーではなく)に行っては、
食材を買い、八百屋の女将さんに、その食材を使ったお料理を毎日、こっそりと教えてもらい、
家に帰って、教えてもらったとおりに食事をつくっていたとか。(笑)
そうして、母は、だんだんと料理をおぼえていったんだと、あるとき、母に聞かされた。
母は、若いころから、洋服を作るのが大好きで、結婚してからも、自宅でアパレルの仕事をしていました。
わたしが生まれ、ものごころついたときには、わたしの母の印象は、フルで仕事をしながら、
料理をはじめ、なんでも家事をてきぱきとこなすひと、でした。
わたしが遊びや仕事でどんなに朝早くても、夜遅くても、ちゃんと、食事の用意をしてくれるひとでした。
こういう環境だったせいか、わたしも母のあとをみごとに受け継いで(!?笑)、
つい、母に甘えて、料理をほとんどすることがなかったです。 よく、母に怒られました。(笑)
3年前の春に、母がこの世を旅立ち、料理をはじめ、家事のほとんどは、わたしの役目に。
父は、わたしは、料理が得意でないから、きっと、仕事の帰り道、デパートの地下街でお惣菜を
買ってきて、テーブルにならべるんだと、思っていたとか。(笑)
でも、いざ、料理をやってみると、とても楽しかったー
母に料理を習ったことは、ほとんどなくて・・・
台所に立つ母の横で、おしゃべりしながら、母の料理をちらっと見ることはあったけれど。
でも、不思議と、わたしの作る料理は、母の味になっているんですね。
きっと、母の味を舌がおぼえているんですね。
仕事から帰ってきて、台所に立ち、冷蔵庫から食材を出して、料理していく・・・
仕事の気分がしだいにぬけていき、ふだんの自分になっていく・・・
料理をしているわたしのちかくで、母は、きっと、見守っていてくれる・・・ そんな気がします
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