こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
先日、今年二十歳になった長女の振り袖が仕立て上がりましたので、
親子で受け取りに行ってきました。
私自身の二十歳のときは、
振り袖は、着るときがないからいらない、と、その時は特に用意してもらいませんでした。
転校や引っ越しが多かったので、
成人式に出席しても、友達はみんな別の区のお式に出るから、
一人でお式に行く気になれず、
その日は、地方出身の大学友人と、
浅草で七福神めぐりをしていました
それから、大学3年生と大学4年生の間の春休み、友達と二人で40日間、
ヨーロッパ音楽フリー旅行へ行き、
(アルバイトしてためたお金で行く貧乏旅行でしたが、その日の宿もその日にInformation Centerで予約し、パリではアパートを借りて自炊もしていたのでかなり安上がりでした)
できるだけたくさんのオペラ座やコンサート、美術館、博物館、作曲家の生まれた家や縁の地、宮殿などの歴史にも触れたくて、かなりあちこち行きました。
それはとても新鮮で、ワクワクして、楽しくて、感動的で。
でも同時に、かなりカルチャーショックを受けました。
色々な場で、ドレスアップされた
西欧の方々をたくさん見たとき。
そして地元の方々の、母国文化を愛する心に触れたとき。
私は日本のことを何も知らない、、
と、恥ずかしくなりました。
そして、当時は、今と違って
背も高くなく寸胴体型が当たり前だった日本人には、どんな豪華なドレスよりも、着物が一番！と心から思いました。
帰国してからすぐ、
両親にお願いして、
振り袖を買いに行きました。
もう成人式も終わっているのに。
次はいつ、着られるかもわからないのに、一つ返事で、いいよ
と。
実家近くの呉服屋さんで、
ずらっと並んだ反物から、
好きなのを選んでいいよ、と
言ってくれた、あのときの両親の想い、今ならわかります。
自分の娘が二十歳になったとき。
振り袖を用意してあげたい、と私も思いました。
最初は、ママの振り袖があるからいい、と言っていた娘も、
私の振り袖はかなり個性的でしたので似合わなくて
やはりレンタルでもいいから、
自分に似合うものにしよう！と
今年の2月頃に、明治神宮で開催されていた展示会へ行ってみました。
大きな畳の広間に並んだたくさんの振り袖の中から、
最終的に娘が選んだのは、
古典的な伝統柄の振り袖。
羽織るだけで、ぱあっ、と、
引き上げられるような？
オーラが変わるのがわかりました。
レンタルとお買い上げで50000円しか変わらなかったので、
結局購入して、お仕立てをお願いしたのでした。
昨日、仕立て上がった振り袖を改めて羽織りながら、
色々なお話を改めて伺いました。
振り袖の大きな袖には、
外側へ振れば、
魔を祓ったり、厄を祓ったり。
そして、内側へ振れば
福を呼び込む、良いご縁を招き入れる、
という意味があるそうです。
そして、柄の一つ一つにも、
様々な願いが込められているそうで。
幸せを願う御所車、
天上界とつながり神様に身を守っていただく雲取り、
富、幸せの牡丹、
五穀豊穣を願い華やかな未来を象徴する桜、
不老長寿の象徴であり無病息災、心身の安定を意味する菊、
不老長寿を意味する松、
女性の強さを意味する梅、
長寿、子孫繁栄の象徴である橘、
円満、反映の七宝、
清らかで美しく、苦難や厄を流し去ってくれる流水文様、
などなど書き出したらもっともっとありますが、
この一反の織物から仕立てられた振り袖に、
どれだけの意味があり、想いが込められているのか。
古来から伝統あるものには、
やはり、それぞれに深い意味があるのだなぁ、と、胸が熱くなりました。
)
自己紹介
東京都世田谷区で、
幼児からシニアの方のための
ピアノ教室とカウンセリングをしています。
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音楽で豊かな心を育みながら、楽しくレッスンしています
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