とてもとてもお世話になった、まだお若いプロデューサーの訃報に、言葉を失った夜。
厳しくて温かくて演劇が大好きでチャーミングでお洒落で、また一緒に仕事ができると、また会えると思っていたのに、私が演劇から少し離れていた間に、彼女は病と闘っていたことを私は知らなかった。
まだまだこれから沢山素晴らしい作品を作り出すエネルギーでいっぱいだったのに。亡くなってしまった。
生きなくては。
生きなくてはいけないよ。
悲しんで悲しんで涙を流したあと
私ができることは
生きていくこと。
一生懸命、生きていくこと。
私も生きるし、ワガコも生かす。
ワガコの命も育む使命が私にはあるから。
会いたい人に会って
連絡取りたい人にとって
感謝の気持ちはちゃんと伝えよう
また今度。
が絶対じゃないことを教えてもらった。
今までよりも、もっと生きることに集中しよう。
明日を楽しみに眠りにつけることに感謝。
どこも痛くないことに。
疲れることに。
食べ物に迷えることに。
髪型を選べることに。
お腹いっぱいになることに。
幸せ！って思えることに。
涙を流せることに。
ワガコと添い寝できることに。
オットと死について語れることに。
帰る家があることに。
出逢えたことに感謝して。
今だけじゃなくて
毎日毎日そう思えたら。
何かが変わるかもしれない。
名古屋の祖母は、毎日毎日ご飯を食べる前に、必ず孫やひ孫の名前を口に出して、みんなが健康でいられますようにと祖父に祈ってから食べるという。
私も今夜はワガコを寝かせながら
感謝の言葉を小さな声で口に出してみた。
忙しない日々の中で忘れがちな
ありがとうの気持ち。
みんなに助けられて支えられて
元気に好きなことができる喜びを。
明日も、明後日も、ずっと忘れないでいたい。
そう思わせてくれた彼女に感謝。