私はミュージカルが大好きです。
（今日のブログは長くなります。）
小さいころ
両親が仕事でいないお留守番の時には
親がディズニーや宝塚のビデオを見せてくれてたのも
好きになるきっかけになったと思いますが
私の中では
小さいときから母が劇場に連れて行ってくれたことが
心のどこかに焼き付いて離れない思い出であり
好きになったきっかけだと思っています。
特に覚えているのは
幼稚園のときにによく見に行ってた
劇団飛行船（人形たちが歌って踊る）や
子供がたくさん出ていた「アニー」や「オリバー」。
そして
１０歳の時に見た
劇団四季の「夢から醒めた夢」。
アニーやオリバーを見た次の日は
鏡の前で、孤児になりきって歌って遊んだり。
理由もなく、とにかく楽しかった。
日常の全てを（淋しさも？）忘れて
歌ってるときは周りも見えないほど入り込み
ある世界に浸って、その時だけは異空間にいるようでした。
そして１７年前に
「夢から醒めた夢」を見た時には
歌に心躍り、ストーリーにも入り込める年にもなり
最後の別れのシーンでは号泣した覚えがあります。
劇場で涙した初めての作品。
当時、母に買ってもらったCDを繰り返し聞いて
パンフレットに付いていた譜面を見ながら
ピアノで弾いて歌ったりもしてました。
中でも「二人の世界」という主人公のデュエットが大好きで
中学生の時には
半ば強引に誘った親友（山ちゃん）と休み時間になると
音楽室に行き、私がピアノを弾いてハモって練習してたほど。
それくらい大好きだった（当時主人公だった保坂知寿さんには
前作で共演した際、これでもかってくらい好きな気持ちを伝えました(;^_^A）
そんな「夢から醒めた夢」が再び上演されていると知り
今日。１７年ぶりに１人で見に行ってきました。
幕が開くと
CDで聞き込んでいた音楽が
耳だけでなく、視覚的にも感じることができ
急に当時の記憶も蘇ってきて
何とも言えない感動で、まず序盤で涙！！！
鼻水をすすりながら（できるだけ静かにね）
見ていると
「自分のことだけではなくみんなの事を想う」とか
「愛」とか「勇気」「貧困」とか「戦争」とか
「死ぬ事」とか「生きる事」とか
びっくりするほど（震災後は特に）
心に響いてくるメッセージがいっぱいで
それを音楽の力で、より深心を付いてきて
終始、涙！！！！
全部歌えちゃう（一緒に口が動いちゃう）自分にも
びっくりしながら
また「ここで？？」ってところで涙。
ストーリーだけでなく、震災のことだけでなく
小さいときにこの作品を見せてくれた母に感謝したり
今、１７年経って自分がミュージカルをやっていることや
舞台に立っていられること。女優を職業に選んだ事。
もしかしたら、この作品を見た「あの時」に動いた「心」が
そうさせたのかもしれないと思うと
涙があふれてきて仕方なかったのです。
とにかく様々な気持ちが
ぴょんぴょん、ずんずん動き出して
止まりませんでした。
なにより
お客様がみんな笑顔で舞台上に拍手をする
カーテンコールで、私は嗚咽しながら泣きました。
１７年経って、私は随分変わったけれど
舞台上でのことはあの時と変わっていない。
舞台は、２時間半、確かに夢を見せてくれました。
それは今日の私にとっては
時空を旅する夢だったり
自分と向き合う夢
現実の出来事（例えば震災）を考える夢
そして歌や踊りを楽しむ夢でした。
他のお客さまは（子供たちは）
また違う夢を見たと思います。
ある１つの空間で
ある１つの物語を
役者が演じ、観客が見る。
なんともシンプルでアナログな舞台の世界。
ひととき夢を見せてくれる世界。
嬉しいことにその世界に今わたしはいます。
大好きな世界でお仕事ができるなんて
こんな幸せな事はないと実感しています。
今まで舞台にいっぱい楽しませてもらい
教えてもらい、時には救ってもらってきた
１７年間。
再び振りかえることができて
なんだか原点に帰ったような感覚です。
舞台に立ったとき
今日の客席での想いを持ち続けたいものです。
今までも想ってきたつもりだけど
再び、客席にどんなお客様がいるのか
それぞれの夢を想像することも
演じることに繋がる気がします。
いやぁぁぁぁ
長くなっちゃった。
長くなりすぎ！すびばせぬ。
今日素敵な舞台を見せてくださった
舞台関係者のみなさま、ありがとうございました。
こんなとこに書いても伝わらないかな(^▽^;)
感謝の気持ちでいっぱいです。
「夢から醒めた夢」のような、子供たちも見る事ができて
優しい気持ちになれる素敵な作品がこれからも上演され続けるといいな。
私がいつか子供を産んだら見せてあげたい作品です。
「愛をありがとう。優しさをありがとう。」
（「夢から醒めた夢」の中の歌詞。）
本当に色んな事にありがとう。です。
明日から新しい作品のお稽古、という今日
この作品を見る事ができたことにも感謝です。
長くなったけど
どうしても今日書きたかったので。
書いちゃった！書き過ぎちゃった。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
これからも素敵な作品を見て素敵な作品に関われるよう
日々精進で頑張ります。