$大和田美帆オフィシャルブログ「MIHOP STEP JUMP」 Powered by アメブロ-200910191420000.jpg

先日、天王洲アイルに『組曲虐殺』という舞台を見に行きました。
天王洲のショッピングモール内にあるベーグル屋さんのベーグルを
休憩中の8分くらいで食べきった大和田美帆です。コンバンハ!

「組曲虐殺」は来年お世話にもなる
大好きな井上ひさしさん作、栗山民也さん演出の舞台です。

「蟹工船」の作者でもある小林多喜二の半生を描いた作品。
最期には拷問されて亡くなった人だから暗いのかなと思ってたけど
さすが、井上ひさしさん。重いテーマの中にも笑えるシーンもあったり
ピアニストの小曽根真さんが弾く
多喜二の人生を奏でるピアノ1つでの音楽(組曲)も素晴らしく

やっぱり井上さんの作品は大好きだなぁと再確認。

ストーリーも今、ちょうど色々考えている自分の心に
また何かを注いでくれたような、今見るべくして見た。そんなお芝居。

小林多喜二は自分の『思想』を曲げる事なく主張しつづけた結果
拷問されました。人生(組曲)が虐殺されたのです。

最近、この舞台を観たり「二つの祖国」を読んだり
ドラマ『不毛地帯』を見て感じた共通点は
皆、主人公は自分の揺るぎない思想を主張する人物だということ。

例え反対されても迫害されても屈辱を味わっても、
尚、絶望することなく自分の思想を信じ、貫き通す強さがあった。

そして私が感じたのは
なぜ、そういった人々の主張を押しつぶす人がいたのか。ということ

それについてはきっと『時代だ』という答えが当てはまるのでしょうか。
「戦争」が人々を狂わせ、時代を作ってしまったのか。


そして何より1番想う事は
「今、私にはどんな思想があるのか」ということです。

国に対して、政治に対して、仕事に対して、自分に対して・・・

なんとなく、適当に、誰かに合わせていくのではなく

「私はこう思います!!!」

そうはっきり言える人になりたい。
そのためにはもっともっと勉強しないと。


色んな事を考えさせてくれる作品を多く書かれる井上ひさしさんと、
来年『夢の泪』でご一緒できると思うだけでワクワクします。


俳優という仕事は
何をしたらうまくいくとか何かを得たら仕事が増えるとか、
そんなルールが一切ない、とても危うい世界だなと実感しています。
仕事がない期間なんて不安で不安で仕方ありません。
仕事があっても次の仕事があるかどうか不安です。
レッスンに希望を持てなくなることだってありました。

でも、やはり今は思います。
努力はきっと報われる。

この6年間で出会った仕事や、
仕事がない期間にやっていた地味な作業や修行が
来年、やっと発揮できる機会に恵まれたような気がします。

そのチャンスを活かすも殺すも自分次第。

何もない時に何をするか。

全ては自分次第!!

なーんて自分で書きながら自分に言い聞かせてる
大和田美帆26歳。

これからも応援宜しくお願いします。
長くなっちゃってすみましぇんでしたー!

じゃ、キムチ食べまーす。