飛び石連休だったゴールデンウィーク、終わりましたね。
みなさん、いかがお過ごしでしたか?

我が家は、近隣でゆったりと過ごしました。
いつもはなかなか出来ない、まとめての家の中の大掃除や配置換えをしました。
小学生仕様になって、ずいぶんスッキリしたと思います!
これで毎日を、もっと楽しく過ごせるかな?
夏は、少し遠くまで旅行に行きたいな。


ゴールデンウィークの最中に、パラパラと、娘たちの個人面談がありました。
どちらも、どの場所でも、特に問題なくやっているようです。

今までにもチラッと書いたことがあるかもしれませんが、ウチの娘たち。
実は、今まで一度も、学校や園、習い事の先生から

「これこれで困ります、直していきましょう」
「こんなトラブルがありました」

という報告をいただいことがありません。

『怪我した』はあっても、『怪我させた』『怪我させられた』はない。

そして、『もっとしっかり勉強するよう方向づけましょう』はあっても、『授業態度が悪いです』はない、そんなイメージです(笑)

一言で言えば、情緒が安定している、ということかな?
子どもらしい失敗は、数え切れないくらいありますけれど、ね。


2人が無事に学童になって、私は、いわゆる「ママ」期は、卒業したのだなと実感しています。
人と違う働き方をしながらの全力での育児。
我ながら、パイオニアとしてよく頑張ったと思います。

そんな私が、最近、世間の保育事情やママたちの保育に関する考えについて、少し気になっていることを書こうと思います。
もし、ピンとくる方がいらしたら、参考にしていただけたらと思います。

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私は、2006年の早生まれで、第一子である長女を出産しました。
そして、2008年の1月から、仕事復帰をしています。
復帰当時、長女は2歳少し前でした。

私は、非常勤の監査要員としての復帰でしたから、労働時間は自分で選べました。
監査法人からは、週2、3回、9時~18時勤務ではどうかと提示があり、私もそのつもりでした。

そこで、見学に行ったのは、認可保育園ではなく認証保育所でした。
ウェブサイトでも、一時保育を受け入れてくれやすそうだったからです。

しかし、週2回程度、8時から19時まで(移動時間含むため)預かって欲しいというこちらの事情を話すと、当時の園長先生は、こうおっしゃいました。

「お母さん、そのようにご自身で労働時間を選べるのであれば、横に伸ばしてはいかがですか?」

「横に、ですか?」

「ええ。そしてお子さんは、なるべく、週5日、9時から17時まで、預けてください。」

「!!!なぜでしょう?」

「子どもは、規則正しい生活を好みます。
毎日、同じサイクルで暮らすことが大切なんです。週二回の一時保育ですと、なかなか保育園に慣れませんよ。お母さんとの時間は、毎日の夕方にとられてはいかがですか?」

「確かに…」

「それに、私たちは、ただ預かるわけではないです。きちんと教育をしていきます。この年頃の子どもは、集中力が長続きしません。ですから、作品をひとつ作るのも、1週間がかりなんです。貼り絵を作る場合、初日は完成作品をながめ、台紙の色を選ぶ。2日目は、貼り絵の千代紙を選び、ちぎる。3日目は貼る、4日目は目をつける、5日目はお名前をつける。そのように、少しずつ進めるカリキュラムです。ちぎる日と目をつける日だけいらしても、お子さんは達成感を得られません」

「た、確かに!!」

「お子さんのことを考えるのなら、短時間にして、週5日、継続して預けていただきたいです」



まさに、目からウロコが落ちました。

私は、とにかく、母親(自分)といる時間が長ければ長いほどいいと思っていました。自分の視点しかなかったのです。
ここまでズバッと言ってくれた方は、後にも先にも一人だけ。そして、言われなければ私は全く気付かなかったと思います。

私は、監査法人に
「週3日から4日で、10時から16時の勤務にして欲しい」
と頼みました。先方はあっさりと了承してくれました。
毎日16時に帰るなんて、お客様はどう思うだろう?と内心考えていたのですが、お客様は、私が育児中だから帰っていることすら気付いていなかったと後ほど判明しました。夕方から他のお客様のところに行くのだろうと思われていたようです。仕事には支障はありませんでした。


そして子どもたちは、先述の通り、情緒が安定した子どもに育ちました。
規則正しい生活をしているためか、夜寝ないとか、保育園に行きたがらないとかいうことも全くありません。
とにかく、子供らしく、のびのびと成長しました。

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決まった時間に決まった行動をする。
このように集団生活に順応することだけが、大切かは分かりません。

けれど、まずはきちんとした一定の生活やリズムがあって、その中から個性を発揮していけると、その子は生きやすいのでないかと思います。

ご自身が子どもの頃を思い出していただくとわかるかと思うのですが、子どもって、「いつもと同じ」が落ち着くんですよね。

それに何より、普通の保育園は、「毎日、終日預かる」を前提にカリキュラムを組んでいるはずです。



最近、「ママのフレキシブルな働き方」がもてはやされつつあります。
私は、自分がその先駆けだったと自負しています。

だからこそ、問いたいです。

「ママがフレキシブルに働いている間、子どもはどうしているの?」

『フレキシブルに預ける』のであれば、その預け先は、フレキシブルな預かり方をする子に合った成長サポートを考えてくれているのか。

自分の仕事の都合で、子どもの生活リズムを変化させたり、子どもを不安にさせていないか。

子どもの、子どもらしい成長の機会を、知らずに奪っていないか。


色んな考え方があると思いますし、正解はありません。
年齢、月齢によっても違いはあると思いますし、その子のタイプもあるでしょう。

けれど、ぜひ一度、考えてみて欲しいと思います。


ママの働き方は変わったのに、子どもを預かる側の預かり方は変わらないのだとしたら…

片手落ちの可能性は、ありませんか?


「預かってくれるだけで助かる」

とならずに、考え、求めていくことが必要だと、個人的には感じています。