✴︎今日はちょっと、ハードな話は休憩。



酒井駒子さんの『よるくま』。


今朝のEテレでアニメ化されているのを見ました。ついにそういう時代が来たんだなと、思った次第です。


私は長女が赤ちゃんのときから、毎晩の読み聞かせは欠かしませんでした。けれど、思うことも。やっぱり絵本は、「おかあさんは、おうちにいる」のが前提のものが多いよね。。。と。

そんな時、夫が買って来たのが『よるくま』でした。


よるくまのお母さんは、最初から行方不明です(笑)。一生懸命さがしても、見つからない。よるくまは、ついに泣き出します。

そして、やっと見つけたお母さん。お母さんは、お仕事していたのです。


お母さんは、よるくまにこう言います。


「ああ、あったかい。おまえはあったかいねぇ。今日はこのまま、抱っこして帰ろう」



子どもたちが3歳くらいになるまで、私はこの本の読み聞かせをすると共に、保育園へのお迎えでたびたびこのセリフを使っていました。

お迎えが遅くなってしまった日や、冬の寒くて真っ暗な帰り道。

もともと、ほとんど抱っこをせず歩かせる母なのですが、こう言って抱き上げると子どもは素晴らしい笑顔を見せてくれました。そして、少しすると

「いいよ、もう大きいんだから、歩くよ」

と恥ずかしそうに歩き出すのでした。


この絵本は、働くお母さんへの応援歌のようなものだと感じていました。そして、もちろん、働くお母さんをもつ子どもへの応援歌でもある、と。

もっと、こういう上質な絵本が出て来て欲しい、もっと有名になったらいいのに。

そう思っていたのですが、ついにEテレでアニメ化。

この8年で、育児を取り巻く環境もずいぶん変わったんだな、と思った今朝でした。