自分のサービスを伝えるとき、
ぼくは昔、たくさん説明をしていた。

どんな機能があるか。
何がどう優れているか。
なぜ価値があるのか。

資料を作り込み、
言葉を尽くせば尽くすほど、
わかってもらえると信じていた。

でも、現実は逆だった。

説明が増えるほど、
相手の目は、だんだん遠くなっていく。

熱心に話しているのに、
心がすれ違っていく感じが、
ぼくにはずっと不思議だった。

ある日、気づいた。





人は、説明では動かない。
共感で動く。

「それ、わかります」
「まさに今、悩んでいました」

その一言が出た瞬間に、心の扉が開く。


人は、
正しいことを言われたいんじゃない。
わかってもらいたいのだ。

だからぼくは、
説明するのをやめて、
相手の気持ちに寄り添うことから始めた。


何に困っているのか。
どんな未来を望んでいるのか。

それをただ、
丁寧に聞くようにした。

口数は、ぐっと減った。

それなのに不思議なことに、
こちらが売り込まなくても、
相手のほうから
「お願いします」と言ってくれるようになった。


伝えるとは、
言葉を足すことじゃない。

相手の心に、
そっと隣り合うことだ。


うまく伝わらないと感じたら、
話す量ではなく、聞く時間を増やしてみてほしい。


あなたのお客さんは、
今いちばん何に困っていますか?