23歳の夏、彼と映画館デートをした時
真昼間の映画前にビールを2杯飲んでいて
うわぁ、これがアル中かあ!と感動したのを覚えている(可愛い)
その後しっかり映画中にトイレへ行っていて
うわぁ、これもアル中ぽい!と喜んでしまったことも思い出す(可愛い)
時が経ち、私はしっかりアル中真っしぐらな訳だけれど今ではもうアルコールがない時の過ごし方がよく分からない
アルコールを飲み始めてから10年と少しで
身体に馴染みやがって、と腹立たしいよ
彼に私の片鱗くらいくれてやればいいと思う瞬間と小さなかけらですら私の屑さを受け取ってほしくないと思う瞬間がある
彼の全てはどんなに汚くても欲しいのだけれど
最近酒鬱に悩まされている
27歳の弊害な気がする
「映画前にビール飲むの?!まだお昼だよ!かっこいい!」
と内心ドキドキしながら
クラフトビールを飲む私はもういなくて
彼の片鱗を受け取ったのに
彼のようにはなれないまま
私の汚いかけらたちが大きなまとまりになっているのをよく、感じる