2クールだったアニメ『妖はじ』もとうとう最終回。
嗚呼、我輩は来週から何を糧に生きていけばいいんだ…ッ!
------------------------------------------------------------
正体と本心を打ち明けた歌川さんは、未練を断ち切って、入道くんを取り戻すことを改めて宣言。
暗(ついでにたかはし先生)を抑え込んで、皆を先に行かせようとする。
輝かしいものを感じるぜッ!
さすが顔パックしてまで勉学に入れ込んだ女は、生き様が違う!
ド変態の上をいく変態にまで身を落とした彼女は、やることが違う!!
歌川さんだけを犠牲にするまいと、残されたクラスメイトも大活躍。
想い人のために奮闘する蓮浄さんの姿が勇ましい!
親友コンビの再会。
タマはおバカだけど、言ってることは的確。
「どうしたいか」「何をしたいか」―――それは他人が決めることじゃない。
自分が、自分の意思で持って決めること。
そして、生まれ持った武器を振って人を傷つけるも救うも、全ては本人次第。
先駆者が道が分からぬ者を導く。
それは確かに間違っていない。
入道パパの言うことにも一理ある。
でも、そこには「道が分からぬ者」の意思が何一つ入っていない。
そんなの、先駆者にとって都合のいい傀儡にしかすぎないじゃないか。
安倍先生は震えながら断言する。
そう、「安倍先生」は、ね。
震えながら断言した「安倍先生」。
その正体は――――!
「こ、怖いに決まってんでしょ……だって」
「俺は弟と違って妖怪苦手な兄貴の方やでな!」
キターーーーーー!
双子の入れ替えトリック!!
『妖はじ』原作を見て、「あ、この作品ただものではない!」と感じたのがこのワンシーン。
本物の安倍先生は、はなから館に入っていない。
ずっと上空で風神雷神の尾形くんが出した雲の向こうに隠れ、入道くんが自立するのをずっと待っていた。
相手に自分の敷いたレールの上に歩かせようとする者と、相手が自分で決意して立ち上がるまで待ち続ける者。
「先駆者」の方針の違いが如実に出たシーンだった。
原作を読んだ時も感動したけれど、アニメでも感動して、もう感無量。
晴明の笑顔がこの上なく美しい。
その後、ブラコンに台無しにされたが。
佐野くんの言う通り、晴明より時々キモい時あるな、ドッペル雨明よ。
まあ、確かにたかはし先生は怖い。
最凶だもん。
この入れ替えギミックに気づかれないように、声を逢坂さんに極力似せた梶原さんの演技力が見事でした。
キャスティングの妙味。
入道くんと瑠璃=歌川さんは、改めて友達からやり直すことに。
クラスメイトに冷やかされて、照れる二人の可愛いことよ。
でも、入道くんには申し訳ないけど、我輩の中では歌川さん、たかはし先生と組み合わせが熱いんだよ……。
親子コンビでもいいし、カップリングにしても美味しくいただけるんだよ……ッ!
父と娘 pic.twitter.com/1Dr9er9E3p
— 田中まい◎妖はじアニメ放送中! (@tanamai78) March 14, 2025
妖はじの色んな家族 pic.twitter.com/P55ZxcvpCT
— 田中まい◎妖はじアニメ放送中! (@tanamai78) March 20, 2025
萌えすぎて、はげるかと思った。
たかはしさん家が尊い……(感涙)
我輩、『妖はじ』の家族というくくりでなら、たかはし家を一番推していくわ!
入道くん家は教育方針やばそう。
その入道くん家で育った入道くんは狢くんに意趣返しをしていた。
ちなみに、アニメでは2話分のタイムラグだが、原作では9話分のラグが存在してる。
意趣返しまで長い道のりだったな……。
雨降って地固まる。
晴明の力で石化された正面突破組も元通りになり、入道くんの復学も認められ、全ては晴明の作戦通り、「平和的」に事態が解決。
このエピソードで株を上げたキャラ、多いんだよな~。
泥たん、捨て身の特攻、カッコよかったぜ。
そして、安定のギダオチ。
変態と個性が爆発してるクラスメイトの日常は続いていく―――。
一反木綿にまで制服を着せようとするな!
------------------------------------------------------------
総括。
おもしろうございました!!
作画事情がアレなのは仕方ない。
原作12巻分を24話に収めようとすると、細かいところはカットしなければならない。
そういう事情は残念だったけど、純粋に楽しかったよ。
元々、原作の物語自体が素晴らしいというのもあるのだけれど、役者さんたち皆の演技がカッとんでて、毎回毎回笑わせてもらった。
物語とテンポと演技がうまく嚙み合うと、とてもいいアニメになるんだなあ。
あと、思いのほか、劇伴が良かった。
サントラ、プリーズ。
正直、原作イッキ買いするほどハマるとは思ってなかった。
初手からジャーマンスープレックスかまされた主人公、好きになれるかな……とドン引きした時期もあったけれど(笑)、後半に入ってぐんぐん株を上げてきた。
やればできる子!僕、晴明!
大変面白かったので、たぶんアニメ、もう一巡すると思う。
『妖はじ』バンザーイ!
今後は原作も追い続けていくよ!
学園長の正体とその俗物っぷりを堪能したければ、13巻と14巻がおススメ。
思ったより学園長のIQが低くて、好感度が上がった(笑)
以上、まだまだ続刊出てるからね~。
たかはし先生ファンなら、17巻と18巻を読もう!
秦中さん家も熱いよッ!!
===========================
評価 (★:1点、5点満点)
シナリオ ★★★★★
キャラクター ★★★★★
演出・テンポ ★★★★☆
作画・美術 ★★★☆☆
音楽 ★★★★★
総合 ★★★★★
===========================