【ゲーム感想】『クリミナルボーダー 1st offense』(2) | 雪花の風、月日の独奏

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主にギャルゲ、時々百合。

 

メインヒロイン、お兄ちゃんだな。

 

え?間違ってないっすよ。

発売記念生配信で、ひな役の小波さんもそう言ってましたし。

言ってましたし(圧強め

 

 

 

23:35あたりを参照!!

小波さんのしゃくれ芸も堪能できるよ!やったね!!

 

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それはさておき、ロープライス連作の序盤としては大変満足な一品。

現状に閉塞感を覚え、ボッチな自分に鬱屈した感情を抱いている主人公が「正道」から道を踏み外していく様子が丁寧に描かれている。

主人公は、かずきふみ作品にしては珍しく卑屈というか、なよなよしてるというか…。

根暗な陰キャという設定なので、仕方ないとはいえ、最初はおどおどしすぎてイラッと来たりもしたけれど。

そんな自分から脱却したいと変わることを選んで、ラストで清々しい方向に腹をくくってくれたので、大変爽快だった。

主人公が変わろうとしたきっかけはもちろんヒロインのひなちゃんなんだけど、その兄の辰也からも影響を受けたから、という話の流れが新鮮で良かった。

でも、ボッチこじらせた人間が一番最初に欲しがるのが恋人じゃなくて友達だということを考えると腑に落ちる展開。

なので、お兄ちゃんがメインヒロインになるのは致し方ないこと!

 

 

 

ヒロインのひなちゃんもお兄ちゃんに負けず劣らず可愛いですよ。

明るいし愛らしいし甲斐甲斐しい。

しかし、押しつけがましさはゼロ。とにかく相手を尊重する。なんかもう天使。

悲しい時に明るく振る舞う姿がもう健気で…。

「決まり」「行こう」などの短い台詞の言い方がめちゃんこが可愛いんすよ!

小波すずさんの演技必聴ものだよ!!

 

けれども、性格悪いと称されるメインヒロインの凛と対等に渡り合えるくらいには頭の回転が速くて、周りを良く見ている。

怒る時に、声を荒げるんじゃなくて静かに訥々と、しかし確実に相手を追い詰めていく様もたまらない。

 

あと、定期的に脱ぎたてのパンツを提供してくれます。

 

…………。

 

いや、パンツは履いておこうよ。

風邪ひくから。

 

こんな最終兵器でのっけから攻めてこられたら次のヒロインに浮気できないじゃん。

もう、かずきふみヒロインはみんなそろって魅力的すぎなんだよ!

 

 

あと、忘れてはいけないのが今作でヒールを務めた凛の仲良しの飯田栞ちゃん。

ヒールというほどクレバーな働きはしてないけれど、いやあ~、清々しいまでのクズっぷりを披露してくれました。

男性の夢と欲望を体現するキャラクターで構成されているはずのギャルゲという媒体で、女の嫌な面をこうも前面に押し出したかわい子ちゃんが出てくるなんて、我輩思ってもみなかったっす。

「ありがとうって言え!」は名言。ありがとうございます。

 

同性目線からすると、この手の女ってゴロゴロ転がってるんだけどね。

努力して自分を上げるんじゃなくて、相手を下げて相対的に自分を上げる女。

その方が楽だし手っ取り早い。女子あるある。

そういう意味では『クリミナルボーダー』における女性同士の関係性は、結構リアル寄りなのかな?

女子って表面上は仲良さそうにしながらも、水面下では足の蹴り合いというか、互いの評価下げ合ってるのが常だし。

 

 

 

 

そんな感じで大満足の前哨戦。

続く「2nd Offense」はマイヒロインがメインを務めるので、首をながーーーくして待っております。

システム面ではお気に入りボイス登録が非常に便利。

本作の演技、外画調なのでいずれのボイスもリピート必須。

BGMも非常に良かった。

同梱特典でサントラも付属してるので、毎日聞きたい放題。

 

 

 

OP曲のカバーを原画の先生が担当しているよ!

プロ級!

 

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<総合>評価 (★:1点、5点満点)

 シナリオ:★★★★☆
 登場人物:★★★★☆
 システム:★★★★☆
 ビジュアル:★★★★☆
 音      楽:★★★★★
 総合評価:★★★★☆

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