【漫画感想】『プランダラ』第21巻(最終巻)(1) | 雪花の風、月日の独奏

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シュメルマン先生……(´;ω;`)ブワッ

 

とうとう完結。

21巻、長い旅だった。

7年くらいの連載だったのかな。

水無月先生、長期連載お疲れ様でした。

 

最終巻の表紙に登場しているのが見覚えのない人物たちだったので、この局面で新キャラか!?と思いきや、そういうことだったか。

これまで表紙を飾るキャラのカウントが書かれていた折込部分にさあ…もう、さあ…小粋。

何も言えない。みんな自分の眼で確認して泣いて。

 

あと、折込部分のリヒトー、パンツもって走ってるけど、やはりアレか…そういうことなのか…。

ということは、陽菜ちゃんもやっぱりぱんつはいてな(以下自主規制

 

 

最終局面。

シュメルマン先生がループ能力で時間を何度もやり直していたって設定はどうかなと思ったけれど、絶対無敵のシュメルマン先生を弱体化させて王権を交替させ、物語に終止符を打つ必要があったので、まあ、仕方ないのかな。

前政権の王を打ち滅ぼして新王権を設立するっていうのは、現実でも虚構でも必須のイニシエーションだし。

しかし、アルシングが「エンジェロイド」だとは思いもよらなかった。

水無月先生のファンサービス精神、ぱねえ。

 

ということは、別の世界線でシュメルマン先生主役の『そらのおとしもの』が展開されていた可能性も、微レ存……。

 

 

………………………………。

 

作風違い過ぎるから、考えんのやめとこ。

パンツ飛んでも困るし(遠い目

 

 

そんなどうでもいい所感はさておき、今回はハイライトが多くて困った。

いの一番に挙げたいのは、リヒトーの本音の吐露だな。

 

「家族ができてうれしかったのが自分だけだと思ってのかよ!?」

「家族ができて救われたのが自分だけだと思ってんのかよ!?」

「だったらボクは全世界を敵に回す……パパ」

 

道安の言う通り、リヒトーってお人好しの中のお人好しで、常に自分のことは後回し。

「ボクのカウントはみんなの代わりに敵を殺した数だ」のシーンがそれを一番体現してる。

そんな彼が作中で初めて「親」の前で駄々をこねた。

彼の初めてのわがまま。

300年分、たまりにたまった感情の発露。

感慨深い…。

 

 

離人は口減らしのために母に捨てられた。

道安は親からネグレクトを受けていた。

ペレは親に売られた。

ナナさんは孤児だった。

クローンたちには「親」がそも存在しなかった。

世界の悪・フィレンダ先生も親の愛に恵まれない子供だった。

そして、始まりの男・シュメルマン先生も人ならばもらえて当たり前のものを受け取れずに育ってしまった人だった。

 

みんなが心の底から求めてやまないものを飢えた子供たちが必死に欲する物語。

それが『プランダラ』。

離人は陽菜に、道安は水花に、ペレはリィンちゃんに、ナナさんはジェイルに、クローンたちは時風に、そしてフィレンダ先生はアラン大尉に救われた。

シュメルマン先生だけが救われないのはあまりに無情……と思っていたらよぉ……。

最後の最後に、ねえ。

もう、ずるいよ。

アルシングの計らいが粋だよ。

 

『プランダラ』はシュメルマン先生が親子の絆で救われるまでの長い長い旅路でもあったんだなあ。

感無量。

 

最終巻の感想はまだまだ続くよ!