【ゲーム感想】『アインシュタインより愛を込めて』学園編(4)有村ロミルート | 雪花の風、月日の独奏

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いえーい!待望のメインヒロイン・ロミちゃんルート!(ドンドンパフパフ―ッ!

 

なんだけど。

想像以上に事の顛末のダメージが大きくて、しばらく呆然としてしまった。

これまでの展開とキービジュアルから察するに、十分あり得た展開だったんだけど、思いのほか自分の覚悟が足りてなかったので、受け止めるのに時間がかかってしまった。

周太……。

 

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ロミちゃんルートの特徴は、他のルートとは違って、ヒロイン勢ぞろい。

とにかくこれに尽きる。

序盤は、坂下さんにスポットが当てられていて、もうすぐ消えるかもしれない坂下さんのためにひと夏の思い出を作ろうと、周太が奮闘。

他ルートでは影も形もなかった皆さんが登場し、学生(と休学中の経営者が一人)らしく夏のひと時を満喫する話運びに、青春の醍醐味を感じるなあ。

 

あと、本作にしては珍しく選択肢が登場してる。なんか新鮮。

 

 

 

ロミちゃんに焦点が当てられるのは中盤以降。

この子、本当にイイ子だなあ。

世界を股にかける天才少女。でも、周太のようにそれを鼻にかけたところがなく、純朴でとても親しみやすい。

まだ彼らの過去が詳らかになっていないので分からないけど、周太とは幼なじみって表現するのが適切なのかな?

恋し焦がれる関係性というよりは、相棒、パートナーという印象が強い。

 

でも、人と交流しなさい、自分で考えなさいと周太を諭したり、晩ご飯をこさえてくれたりする姿はまるでお母さんのよう。

体格はヒロインの中で一番小さいけれど、見た目に反して一番家庭的。可愛い。

短い期間だったけれど、周太との同居生活は、見ていて微笑ましくなってしまった。

 

 

終盤は、彼らの過去に深く関わる小笠原の研究所で彗星機構のメンバーと対峙。

周太がヘンテコ機構に狙われているのは、彗星=「鯨」=宇宙から飛来した情報の集積体に接続できる力を持っていて、それが世界を覆すものであるから…と。

またしてもトンでも展開が始まったけれど、新田ルートのぶっとび度合いよりはまだついていけるぞ。よしよし。

 

でも、ミサイルで島ごと周太を吹っ飛ばそうとするとは思わなかった。

 

お前ら、小笠原の生態系がどうなってもいいんか!!

 

 

 

結局、周太はロミを守るため、「鯨」に接続し、ミサイルを消滅させた。

代償として、自分が消えると分かっていて。

周太を失った後のロミの慟哭が本当に痛々しくて。

周太の遺書でプレイヤーのダメージさらに倍増。

この局面で周太がボイス付きにチェンジするとは思わなんだよ。余計つらい。

 

他のルートは、切なさ、痛々しさの中に希望が垣間見える終わり方だったのに、このルートだけ救いが全くない。

ロミを救えたと言う意味では周太は悔いなく散ったのかもしれないけれど、残されたロミの心境を考えるとね。


 

愛内周太。

 

皮肉屋で、思い込みが激しくて、かっこつけで、自意識過剰で。

 

弱くて、情けなくて、どうしようもなくて、辛いことから目を反らしてばかりで。

 

それでも。

 

お人好しで、寂しがり屋で、がむしゃらで、精一杯自分の人生を生きたかった、

 

そんな普通の男の子だったなあ。

 

 

 

ロミルートクリアで、とうとう第3章解禁。

無邪気に笑い合う周太と茜(ロミ)の姿で、我輩のダメージアップ。

なんだ…ここのスタッフはドSなのか…。

 

さてさて。グランドエンディングでは、どんな真相が待ち受けているのだろうか。