【ゲーム感想】『9-nine-新章』春風ルート(2) | 雪花の風、月日の独奏

雪花の風、月日の独奏

ゲーム、アニメ感想メインの堕落ブログ。
主にギャルゲ、時々百合。

前回、メインキャラについてぶった切り感想をしたためた春風ルート。

ルートそのものはめっちゃ面白かったです。

天ルートで黒幕の正体が発覚したから、また最後までひっぱってもユーザーは退屈するだけなので、春風ルートでは序盤でのリグ・ヴェーダへの潜入を経て、早々に連続殺人犯・深沢与一を引っ張り出してきましたよ。

 

 

 

和泉つばす先生渾身のスチルがまた美麗で美麗で。

(OP映像00:54参照ッ!!)

 

煌々と冴えわたる月を背景に立つリグ・ヴェーダ・アスラ。

怪物メデューサを想起させる与一の赤い瞳と青白い夜はどこまでも美しく、魚眼レンズを思わせる構図で見る者を圧倒。

悪意も罪悪感も有さない、人の世の規律から外れた悪人・与一。

守ると決めたら自分の命を賭けて大事なものを守り抜くヒーロー・翔。

 

ヴァルハラ・ソサエティとリグ・ヴェーダ・アスラ。

 

戦いの火ぶたがいま切られる…

 

 

……と見せかけて、異世界人イーリスさまがラスボスで~す♪v( ̄Д ̄)v イエイ

 

 

えええええええ!!

てっきり与一がラスボスだと思ってたのに!!

そんな分かりやすい悪役作っちゃうのおおおお!?

熱血漢・翔VS魔眼の与一の友情を賭けたガチンコバトルで十分燃えるじゃん!

 

そんなわけで、友情ガチンコバトルに発展しなかったのは大いに残念ですが、善人を装ったイーリスに騙されて与一と高峰を毒殺してしまい、挙句大事な仲間を殺され、世界にたった一人残された翔が、遂にアーティファクト「オーバーロード」を起動し、過去にさかのぼって枝をやり直し始める展開は熱かった。

イーリスとの最終決戦で加勢に来てくれた与一と高峰の活躍もおいしく、天ルート以上の劣勢からの逆転劇にはカタルシス満載です。

与一たちを活躍させすぎると話が終わってしまうので、程よいところで退場させて、最後におなじみの面子にうまくかたをつけさせたのも良かった。

天の「存在の消失」能力、そんなところで活用できたのか!

 

戦いが終わったあと、延々と春風先輩とのイベントが続いたのは退屈(ごめんよ春風先輩)だったんですが、ラストで「イーリス」=「悪の道に堕ちてしまったソフィーティア」という衝撃の事実、「オーバーロード」の真のユーザーが「別世界のカケル」という真実がが明かされたことにより、次回作への期待が増し増し。

春風ルート終盤の「私が言うのもなんだけど……本当に嫌な女」ってそういう意味か!

非常に気になる引きとなりました。

 

この「別世界のカケル」=「ナイン」は、一体どの時間軸の翔なんだろう。

既にプレイを始めてる希亜ルートから考察するに、自分は「単独行動をとった都を救えなかった後の翔」と解釈してるんですが、はてさて。

 

 

 

春風ルートは、個人的な趣向の関係でヒロインに魅力を感じられなかった分、その他のキャラの好感度がうなぎ登り。

みゃーこ先輩を推してくれるお天さん、ホント妹の鑑だわ。

 

(1)結城 希亜

終盤、春風先輩に檄を飛ばす役として大活躍。

主義主張がはっきりしてるけれど、大事なところでは折れてくれる柔軟性もあって良い。

あと、にゃんこ撫でてるシーンが可愛くて、悶死した。

 

(2)深沢 与一

好感度が上がったというより、心中をいろいろ考察したいキャラ。

「手に入れた力を存分に振るってみたい」という無邪気さを備えながら、現代社会で秩序を乱せば制裁が待っているという常識を理解しているため、迂闊な行動はとらない。

常時飄々としていて、相手の挑発にも乗ってこないし、手ごわいタイプ。

『悪の教典』の蓮実みたいなサイコキラーなのかと思いきや、幼なじみの高峰に「孤独を抱えながら、周囲に溶け込もうとしていた」と言われているので、自分の歪さを理解しつつ、それを正したいと思っているのかもしれない。

希亜ルートでの掘り下げに期待。

 

(3)高峰 蓮夜

春風ルートで最も株を上げたキャラ。

厨二病をこじらせている困ったちゃんかと思いきや、友人思いのいい奴。

与一の隠遁生活に付き合ったり、毎日コンビニで食料を調達したり、打倒イーリスに加勢してくれたりする。甲斐甲斐しい…。

与一の悪行に付き合ってるのも、彼を本当の孤独に追いやりたくないから、だとか。

なんだ、めちゃくちゃいいヤツじゃん。

素に戻ると一人称が「僕」になる。可愛い。

 

 

ファミレスで友達とポテトをつまむのが夢だったそうで。

先輩、可愛すぎやん。

 

それだけに、ラストで翔に与一が行方不明になったことを告げた後、「一緒に昼食をとってもいいだろうか」と同席を求めるシーンは切なかった。

元は敵対していた二人なので、場が盛り上がることがなかったのもリアルで痛々しい。

翔が高峰が差し出したたまごサンドを受け取っていたら、また違った枝が生まれていたのだろうか…。

 

(4)ゴースト

 

 

与一からアーティファクトを譲渡されたことで、翔の幻体となりました。

 

ついでに、春風ルートにおける俺の嫁となりました。

 

ごー・すーこちゃん可愛いよごー・すーこちゃん。

基本的な性格は変わらないものの、宿主が与一から翔に変わったことで倫理観は変化。

翔のことを「大将」って呼んでくれるんだぜ、可愛すぎだぞ。

春風先輩も説教できちゃうんだぜ、可愛いだろうちの嫁(ドヤ

 

 

 

超余談ですが、これまでスチルでは伝統の目隠れだった翔くん。

春風ルートからは満を持してフェイス・フルオープンとなりましたッ!パチパチ!

 

………。

 

なんでや。

 

都ルートからフルオープンにしてくれえええええええええええ!!

 

===========================

<春風ルート>評価 (★:1点、5点満点)

 

 シナリオ        ★★★★☆

 キャラクター     ★★★★★

 システム面      ★★★★☆

 グラフィック      ★★★★★

 音楽          ★★★★★

 嫁の可愛さ      ★★★★★

 高峰の可愛さ(ぇ     ★★★★★

 総合          ★★★★★

 

===========================