クリアしてからだいぶ経っちゃったいましたが、いまさら総評デェス。
本作、めちゃめちゃ面白かったんだけど、
『ダイロク』が良いところを見つけるたびに「見て見てみんなーーー!」って愛を叫びたくなるタイプの作品だったのに対し、『バスタフェ』は愛を心の中でしみじみ噛みしめるタイプの作品だと思って、あんまり叫ばなかったんですよねー。
その頃リアルが荒れまくってて感想書く気にならなかったというのは内緒だ。
ともあれ、シネマティックアドベンチャーという謳い文句に相応しいダイナミックなゲームでした。
以下、各ルートの感想を箇条書き形式でざっくりとお送りします~。
共通ルート第1章
・プレイヤーに対して『バスタフェ』の世界観を分かりやすく示したルート
・洋画劇場のノリ全開。これがツボったら、全章難なくハマれる
・出会いが出会いなので、みんなテウタに辛辣。特にシュウ。
・リンボの「通りすがりの通行人A(老人)」の物真似が真に迫っていて笑ったw
・「選ばない」という選択肢があることに気づくのに、めっちゃ時間がかかった
・画面に出ているキャラが話している裏で、画面に出ていないキャラがテキストなしで何やら会話しているってところにリアリティがあって面白かった。
・なお、テキストなしの会話はバックログで確認できる
・静止画のヘリコプターからいきなり動画に変わって離陸するシーンはかなりの迫力
・会話劇でも魅せるが、映像効果でも魅せるのが『バスタフェ』
共通ルート第2章
・シュウルートの前哨戦
・テーマは「人殺しの罪の重さ」
・子供が盗みで生計を立てないと生きていけないアメリカ社会の残酷さよ…
・ヴァレリー姉さんと一緒にいる時のリンボ、目が死んでるw
・姉に逆らえる弟などいないのだよ!!
・受け入れようとして、でもすぐには飲み込めないテウタの純真さが好きだ
・「目の前に差し迫った危機があった」というリンボの台詞は、真相ルートでも活きる
・シュウが!テウタにフリーズドライ対応だったが!信・じ・て・く・れ・た!!!
・第一印象最悪で感じ悪かったシュウの好感度うなぎのぼり
・「怖くないのは、なんでだろうね」のくだりのやり取りが乙女ゲーしてて最高
共通ルート第3章
・モズルートの前哨戦
・テーマは「死とは何か?」
・検死局が舞台の乙女ゲーって本作が初めてではなかろうか…
・キャラの好感度で猫の名前が変わるシステムは画期的。
・個人的には「アナ」を推したい
共通ルート第4章
・ヘルべチカルートの前哨戦
・テーマは「罪に塗れた過去からの脱却」
・過去から逃げようとして、結局逃げることができずに仄暗い水槽の中に戻っていったイリーナさんは、ヘルべチカの対になるキャラクター
・ここら辺からどのキャラの好感度が高いかで、イベントごとの台詞が少し変わってくる
・ヒロインの水着お召し替えが5回も楽しめる!!
・可愛い可愛い可愛いテウタ可愛い可愛い可愛いテウタ可愛い(落ち着け
・リンボ√の場合は、ピンクのフレアビキニ。テウタに一番しっくりくる
・シュウ√の場合は、黒の三角ビキニ。て、テウタにはまだちょっと早いのでは…(鼻血
・ヘルべチカ√の場合は、赤い花模様で腰に花飾りもついたビキニ。個人的イチオシ
・モズ√の場合は、黄色のバンドゥビキニ。大変健康的でよろしい。
・クロ√の場合は、白のビキニ&パンツ付き。パンツがついてるのがイイね。
・それにしても、みんなビキニばっかりだな。そんなにへそ出しが良いのか…。
・『バスタフェ』がギャルゲなら、絶対クロちゃんはスク水をチョイスしてた(熱い風評被害
・共通√の締めイベントがヒロインの水着七変化の時点で、本作は一般的な乙女ゲーとは何かが違うと強く確信した(期待に満ちたまなざし
リンボルート
・テーマは「寄りかかることの大切さ」かな
・メインヒーローだから、このルートで共通ルートの謎が全て明かされる…と思ってたら、そんなことは全然なかった
・メインヒーローなので、BAD ENDが二種類もあります。なにその闇サービス
・リンボの「弱い部分」をクローズアップしているので、共通ルートや他ルートで見せてくれる陽気さや剽軽さ、頼もしさはあまり見られないのは残念
・人のことは助けるのに、自分のことでは頼れない子なのか…リンボは…
・業を煮やしたヘルべチカが本気で怒ったり、リンボを守るために率先して行動したりと、ヘルべチカの株が上がる
・さりげなーーーくリンボとヘルべチカ(?)の過去の確執が語られてるんだが、本人たちに記憶がないので、シーズン2で何か動きがあるのかも
・恋愛面では一番甘かった。キスのスチルが2種類もあるぜ、さすがメインヒーロー
・け、KENNさん、もうちょっと手加減して…悶死する(昇天
・死にとり憑かれてるトロイ先生よりもナヴィードの方が狂気的でおっかなかった
・弟を気づかって本気で怒るヴァレリーさんに一生ついていきたい
・BAD END1で取り乱すヴァレリーさんを見て「ああ、本当に弟が大事なんだなあ」としみじみ
・快癒した途端に弟にコブラツイストかける場面がまさか一枚絵であるとは思わなかった
・吹き替えが得意な園崎さんの生き生きとした演技のおかげで、『バスタフェ』の洋画劇場っぽい雰囲気が更に増し増し
・あの水着は目のやり場にこまりますよお姉さま
シュウルート
・テーマは「生きる喜び」「生への執着」
・ガンマン、暗殺、『ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサス』、「カラミティ・ジェーン」と個別ルートでは一番洋画劇場的な展開が目白押しだった
・テウタとシュウの距離の詰め方がツボにはまりすぎて、始終床を転げまわっていた我輩
・生きることに意義を見出していなかった孤高の戦士が感情豊かな普通の少女に出会って、生を願うようになるって、我輩の趣味嗜好のど真ん中に突き刺さってくる
・遊園地で観覧車に乗るイベントが好きです、はい、好きです(告白
・後日談の雪だるまのイベントも好きです、はい、好きです(告白2
・「ゆっくりでいいから、他に好きになれる奴探しな」
・そんな熱い告白を受けて、別の人を探せるオンナなどいるのだろうか!
・シュウに振られて(?)、やけくそになってるテウタが本当に可愛くてさ…実は『バスタフェ』ってギャルゲでしょ?
・幸せそうに笑うイーディを見てると、2章で頑張って良かったなと思う。いや、我輩は選択肢を選んだだけですけど
・山奥で標的に狙いを定める場面は、臨場感も相まって『バスタフェ』イチオシのシーン
・シュウは目がキレイなんだよな。笑うと目元にちょっと皺ができるのも良い。渋い
・シュウとお師さん、目がそっくりだと思ってたら、やっぱ親子だった
・シュウルートのラスボスはクロルートにも関わってくるので、ネタバレ防止のためにもシュウルートは後回しにした方が良い
・細谷さんの演技も吹き替えに近くて、アニメで聞く声よりもリアル寄りのお芝居があって大変良かった
・ヤンは結構ファン多いのではないだろうか
・シュウとの意味深な会話が気になる
・男の人……だよね?
・中の人の小松さんの淡々とした演技がすごく好みだった。こう、訥々としゃべる感じが◎
ヘルべチカルート
・ヘルべチカって名前、舌噛みそう(そこかよ
・吉野さんが演じるキャラの中で、もっとも物腰が柔らかいんじゃなかろうか
・吉野さん×たおやか美男子という異色の組み合わせだけで興味深い
・テーマは「“生まれ変わる”ことを恐れないで」
・整形してる攻略対象って乙女ゲー史上初ではなかろうか…
・生まれ変わった彼をいかに肯定してあげるかが本ルートのポイント
・彼が自己肯定に失敗すると、「元」の彼に戻ってしまう。死別するBAD ENDよりも堪えた
・リンボとの確執が描かれると思ってたけど、そうか、本人は記憶ないの
・自分にガソリンをぶっかけて引火するシーンは、本当に怖かった…勇気あるよ、ヘルべチカ
・姿かたちを変えるのだとしても、今までの自分とは違う自分になるために「努力」することは決して悪いことではない、という熱いメッセージを感じる
・サウリ先生との親子の絆は尊いものだな…と感じ入ってたら、真相ルートであんな仕打ちかよ!ガッテム!
モズルート
・テーマは「死の先にあるもの」
・他ルートのようなアクション面での派手さはないものの、テーマが骨太
・一番骨子がしっかりしてたルートである、と太鼓判を押す
・物静かな福山さんの演技………良いね
・彼がいなかったらフィクサーズ(仮称)の台所事情はとんでもないことになってたに違いない
・頬を染めての「ヤダ」は反則だよ!!
・「死に勝てるのは愛かな」、やだ、この子可愛い!
・仕事一直線なモズ主任だって、素敵な彼女がいればバレンタインにお休みをとるのだよ!(ドヤ顔
・他の乙女ゲーなら妹は助かってた。助からないのが『バスタフェ』…
・ようやく「戻って来た」妹と対話しながら、モズが静かに涙するシーンは、胸に迫るものがある
・トロイ先生は死に憑りつかれてる…って設定なんだが、演者の森久保さんが熱血兄貴役が多いという先入観もあって、狂気とは無縁の健康的な先生に見えてしまった。
・ナヴィードの方がよっぽど死に憑りつかれてる…。ナヴィードの生理的嫌悪感(褒め言葉)は2020年随一…
スケアクロウルート
・「クロちゃん可愛い!」と愛でるルート………………ではなく、ハリウッドばりのスリル&アクションを楽しむルートだった
・あと、クロちゃんよりもシュウの株が急上昇するという謎ルート
・クロちゃんの疑似二重人格、というか激昂モードは特に物語を進行するに重要な役割をはたしていなかった気がするのだが、はてな(・・?
・クロちゃんはみんなに弄られて振り回されている姿が一番素敵だと思うの
・こうと決めたら梃でも動かないところはリンボに通じるものがあるな
・海の下のアジトから脱出するシーン、暴走列車のシーンはハリウッドばりに手汗握った
・個別ルートでは、このルートが一番「時間を遡る」能力の良し悪しがいかせてたと思う
・共通ルートのクロちゃん式メモがこんなところで活躍するとは
・暴走列車を停車させられずに衝突BAD END!が絶対あると思ってたのに、なかった。
真相ルート①
・思ったよりもあっさり片付いたな、ルイ・ロペス事件
・共通ルートで出てきたヴォンダさん、どこで活躍するんだろうと期待してたら、まさかあんな扱いだったとは。ぎゃふん
・カルメンさん、あなたただのボケキャラじゃなかったんですかーーー!?
・カルメンCV柿原徹也という配役を決めた理由をスタッフに聞いてみたい
真相ルート②
・ひたすらアダムの視点でテウタ兄の死の真相に迫るルート
・どんどん視界が狭まって歪んでいく様が怖かった
・テウタ兄は最初から壊れていたのか、それとも社会に壊されてしまったのか…明示しないのも『バスタフェ』の面白さ
・それにしても、あれだけのことをされて、あれだけのことをしたのに、変わらずテウタのそばにいられるルカとアダムの精神的強さは尋常ではない。普通の人間だったら成長を期に徐々に交友関係からフェードアウトしていくと思う
・アイルランドの民謡がまた郷愁を誘う
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評価 (★:1点、5点満点)
シナリオ ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
システム面 ★★★★☆
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★☆
洋画劇場度 ★★★★★
総合 ★★★★★
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以上、『バスタフェ』ざっくりプレイ感想でした!
それじゃ、シーズン2でまた会おう!!!