【アニメ感想】『禍つヴァールハイト-ZUERST』第2-3話 | 雪花の風、月日の独奏

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「ちょっとくらい褒めてくれたっていいでしょッ」

 

 

謎の密偵さん、存外可愛いですね。

褐色肌、たれ目、太めの眉毛、そして藤井ゆきよボイス。

そして、公式に「ひとりのときは、少し残念な性格」と書かれてしまう残念さ。

 

 

うん、いいっすね。本作のマイヒロインに決まりッ!

 

 

そんなヒロイン選定はさておき、

イヌマエルとレオカディオのダブル主役だけど、

現状、イヌマエルの方にスポットが当たってるので、

彼が同行しているレジスタンス側に肩入れして見てしまうかも。

帝国軍サイドは津田さん演じるヘルマン隊長が底知れないので、

レオカディオはさておき、帝国軍サイドに感情移入ができないんすよ……。

いや、軍人としては行動は正しいんだと思うんですけどね。

人を人だと思ってないでしょ、ヘルマン隊長…。

 

本人の意思とは関係なく密輸組織絡みの騒動に巻き込まれたことで、

指名手配犯にされてしまったイヌマエル。

一般人なので及び腰だし、逃げ出したがるし、うっかり発言も多いけど、

ここぞという時には意外な活躍を見せる。

1話でシャアケを救ったのも彼だし、2話で捕虜になった密輸組織の仲間を率先して助けに行ったのも彼。

3話では行方不明だった村娘の保護に成功し、化け物にとどめも刺している。

「もうちょっとシャキッとしなさいよ!」とおしり叩きたくなるキャラなんだけど、

阿部さんの演技と表現力の多彩さのおかげで見ていて楽しいんだよなあ。

3話で村娘を抱えて化け物から逃げる時の演技なんか、シリアスな場面なのに笑ってしまった。

 

しかし、密輸組織と行動を共にしていることで、帝国軍が彼の妹に目を付け始めたぞ。

……何する気なんですかね、ヘルマン隊長は。

……まあ、人質にするんでしょうが。

げ、外道の極み…。

 

 

それにしても、本作、土台はファンタジーでモンスターも出てくるのに、

焦点が当たっているのは武器の密輸とレジスタンス、不正な資金と議会のつながりとは、

なかなか興味深いバランスで成り立ってる物語ですな。

村娘が化け物の遺体から見つけた指輪の謎の気になる。