映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』 in Taiwan | 雪花の風、月日の独奏

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主にギャルゲ、時々百合。

 

不肖・ワタクシ、子供の頃から皮下脂肪多めのぽてっとしたキャラに弱く、

 

 

 

すみっコぐらしもストライクゾーンでしてねえ…。

本とか集めたりしてるんですよ。

だが、こないだ職場の先輩が、

 

「うちの子供がいまハマってるんですよ」

 

と言ったのを聞き、

大手を振って「あ、私も好きです」と言えない年齢になってしまったことを痛感。

いたたまれない気持ちになった(;- -)

 

で、でも台湾は50代くらいの女の人でも「キティが好き♪」って言って、

堂々とサンリオキャラの鞄とかグッズとか持ち歩いてるし!!

台湾にいるうちは大丈夫!!…いるうちは大丈夫…いるうちは…(どよーん

 

 

 

 

 

閑話休題。

台湾でもすみっコは人気のようで、文房具屋や本屋でもグッズをみかけることしばし。

そして、7月10日(金)からは映画の上映も開始!!!

 

まってました!!

 

冬、日本に帰った時に見たいと思ってたのにスケジュールの都合で叶わなくて、

めっちゃ悔しかったのだ。

これもひとえの台湾が日本文化の享受に寛容なおかげ。

嗚呼、ありがとう。神様仏様台湾様、南無南無。

 

 

 

台湾吹き替え版と日本語版、二つの上映方法があったので

台湾の人たちは吹き替え版の方に流れるかなと思ってたけど、

存外、日本語版の入場者が多かった。

台湾の人、仕事と戦争の関係で日本語ペラペラな人多いもんなあ…。

おまけに、方向音痴には定評(?)のあるワタクシ、

上映ホールが分からなくて道に迷い、劇場の人とやれあっちだそれどっちだと揉めてたら、

同じくすみっコ目当てのカップルが「コッチデス」って声かけてくれた。

うう、何かすみません。ありがとうございます…。

 

 

感想はですねー、何かもう「良かった…」としか言いようがなくて。

あのもっちり、ぽてっとしたすみっコの筆致の再現度もさることながら、

柔らかくて、ふわふわした原作の雰囲気がスクリーンでもそのまま表現されてるのに感動。

すみっコたちに音声が入ってなくて、状況説明をナレーションがしてるってのも良かった。

もしすみっコたちに声がついてたら、あの世界観は再現できてなかったと思う。

 

シナリオも文句なし。星をつけるなら、もちろん5点満点。

ラストに向けての伏線の張り方もうまかった。

序盤は、ぽてぽ&てもちもちなすみっコたちで和ませてきて、

中盤からはシュールなギャグで笑いを取り、

終盤はすみっコたちとゲストキャラの友情、悲しい現実と別れ…

締めは思いやりに溢れる優しい展開。

あんな風に泣かせにくるなんて…予想だにしなかった。

ひとりぼっちは、さみしいよね。

 

上映中、周りの台湾の観客も「好可愛!(可愛い!)」と感嘆の声をあげ、

とんかつ赤ずきんと狼の謎の攻防にみんなが爆笑し、

上映後に「超感動~!(すごく感動した~!)」と言ってくれたのが

何故か我が事のように嬉しかった。

 

良い作品は、国境を超えるんだよ。

 

 

 

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評価 (★:1点、5点満点)

 

 シナリオ     ★★★★★

 キャラクター   ★★★★★

 演出・テンポ  ★★★★★

 作画・美術   ★★★★★

 音楽       ★★★★☆

 総合       ★★★★★

 

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