全話完走~。
鋼人七瀬との対決は先週で大方の区切りがついていたので、
今週は1話かけてのんびりエピローグ。
うんうん。こういうのイイね。
最近の最終回はBパートのギリギリまで話が展開されてることが多いので、
余韻を持たせながら風呂敷を畳んでいく様には、ちょっと安心する。
紗季さんは、紗季さんなりにこれまでの葛藤に別れを告げ、
六花は、「想像力の怪物」の創造に執着し続け、
琴子と九郎は異形同士、これからも二人で歩みを進める。
最終回で唐突にイワナガヒメのエピソードが出てくるから何事かと思ったけど、
琴子と六花の名前の由来だったのね。
イワナガヒメの「岩永琴子」と、コノハナノサクヤヒメの「桜川六花」。
成長が見られず時が止まったままの琴子と、死しても何度でも蘇る六花。
永遠不変の象徴と、栄枯盛衰の象徴の対比。
そんな二人の姫に挟まれた形の九郎ちゃんだけど、
「でも、お前は花よりキレイだから、僕はどこにも返していないだろ?」
等と決めてみせる。
おお、カッコいい!!!
琴子に冷たいように見えて、既に心は決まっていたのね。
ただ、九郎が琴子を大切に思うようになるまでの過程が描写されていないので、
やや唐突に感じなくもないけど、そこは原作で補完しよう。
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総括。
最終回まで見終えて、紗季さんという一般人の視点を通して
琴子と九郎という二人の「人ならざるモノ」の生き様を描いた物語だったんだな、
ということに気がついた。ようやく。遅かった…。
琴子と九郎は、主人公というポジションなれど、
共感するにはあまりにも異質な能力の持ち主だったので、
最後まで紗季さんに感情移入しちゃったなあ。
九郎とのファミレスでのやり取りの中で、彼女が肉を食べているカットがあって
「ああ、ようやくお肉が食べれるようになったんだなあ」と、ほろり。
物語に関しては、「第三者を納得させるための虚構の創作」を
怪異という不可思議な現象に仮託して描いてみせており、
まるで推理小説家がどのように苦心して読者をうならせるための話を
創造しているのかという過程を垣間見ているようで面白かった。
琴子の理屈は作家の理屈、ネット民の理屈は我々の理屈なわけね。
終盤は、琴子の一人語りが多くて、やや退屈な展開もあったし、
何度も蘇る九郎の設定には、「死」を軽んじている気がしないでもなかったけど、
そこはまあ、「虚構」ということで、1クール、とても楽しませてもらいました。
あ、あと、BGMがすごく良かった!サントラ、カモン!!
七瀬かりん@karin7seじき帰ってくるぜ、野郎ども
2020年01月12日 18:26
なお、悲劇のアイドル・七瀬かりんちゃんは、今期アニメぶっちぎりののマイヒロインです。
美萩@mihagi2018歌詞が可笑しくて噴いた(笑)油田を焼き払うってなんだ。 #虚構推理 https://t.co/NhUy1jqyWg
2020年09月13日 14:48
火吹き娘の主題歌、どう聞いてもおかしいでしょ(笑)
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評価 (★:1点、5点満点)
シナリオ ★★★★☆
キャラクター ★★★☆☆
演出・テンポ ★★★★☆
作画・美術 ★★★★☆
音楽 ★★★★★
総合 ★★★★☆
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