先日、知り合いが経営している学習塾で、日本語の授業の代講をしてきた。 会話の練習をして、みんなで正月遊びをして…とっても楽しかった。
台湾人は、日本文化に興味を持っている人が多い。 日清戦争後の統治開始から、第二次世界大戦終戦までの約50年もの間、 日本に統治されており、圧政や専売制を行いつつも、インフラを整備したり、 病院や教育機関の設立に尽力して近代化政策を推し進めたりしていて、 台湾の歴史の教科書を見ると、近代日本に関する記述がその大半を占めている。 つまり、台湾の近現代史は、日本と切っても切り離せないものなのだ。
ちなみに、日本の教科書には、下関条約における台湾割譲ぐらいしか記述がない。 15000年近くの歴史を一年で教えないといけないからとはいえ、この温度差…。
閑話休題。 なので、「漫画が好き」「食べ物が好き」「古典芸能が好き」など、 文化に興味があるので、まったり日本語を勉強人もいれば、 日系企業が多く進出していていて、待遇が非常にいいことから、 ビジネスチャンスだとみなして、熱心に日本語を勉強する人もいる。
けれども、実際に日本の遊びに触れる機会は少ないようで、 今回、授業にかるたを持っていったら、ものすごく盛り上がった。
今回、使用したのは、るるぶの「都道府県いちばんかるた」。 絵札に都道府県の名産のイラスト、文字札に都道府県の面積、人口をはじめ 名産、名所などの情報が盛り込まれていて、 50音を勉強しながら、47都道府県の特徴まで知ることができるという優れもの。 これでお値段1,000円。お得。るるぶ、太っ腹。
みんな、札を勢いよく叩くのは恥ずかしいみたいで、 最初は恐る恐るだったけど、最後の方は結構ヒートアップ。 さらに、この都道府県かるたのおかげで、都道府県・名産ネタで話も盛り上がった。 今度は、どんな遊びをしようかなあ。
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日本語を教える仕事を始めてから、ようやく1年。 まだまだ手探りだし、経験も足りていないので、 準備にまだ10時間もかかるし迷走することも多いけれど、面白い仕事だと思う。 何より、学生時代に培ってきた日本文化の知識(衒学趣味の蘊蓄とも言う…)が 十二分に活用できるとは思っていなかった。 その道20年・ベテランの先生に「基礎は問題ない」と背中を押してもらえたのも 嬉しかった。
苦労の分だけ達成感を感じられ、学生の笑顔も見れる、やりがいのある仕事。 自分の足でしっかり立てるようになるのは、いつのことやら。
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