みなさん、こんにちは!
佐賀在住の骨格矯正師、美希です。
葉真中顕さんの小説「ロストケア」を読みました。
昨年、松山ケンイチさんと長澤まさみさん主演で映画化されたこの作品は、介護問題をテーマにしたミステリー小説です。
この小説を読んだ感想は一言で「考えさせられる」です。
介護問題は他人事ではなく、自分自身にもいつ降りかかるかわからない問題だと改めて実感しました。
作中では介護の現場で起こる様々な問題が描かれています。
介護制度はあっても現場の過酷な状況は国はわかっていない。
それが社会問題となり、殺人事件まで起こってしまう。
私も一時的に介護と子育てが重なった経験があり、周りの人からも介護の大変さを聞きます。
小説の内容はいつ自分に降りかかるかわからない現実を突きつけられます。
特に印象的だったのが「安全地帯」という言葉です。
経済的に恵まれている人は高級老人ホームに入り、介護問題とは無縁。
しかし、自分で介護をしなければならない人との格差は悲しいものです。
安全地帯にいる人には介護で苦しんでいる人の気持ちはわからないでしょう。
国を動かしている人たちも、多くは安全地帯にいる人たちなのかもしれません。
安全地帯で正論を言っても現場で苦しんでいる人には響かない。
これは介護に限らず、職場で指示を出すだけの管理職と現場の社員の関係にも当てはまるのではないでしょうか。
この小説を通して日本社会における介護問題の深刻さを改めて認識しました。
そして、自分も子どもたちに介護の負担をかけたくないという思いを強くしました。
そのために今できることは何か。
今から考え始めなければと実感しました。
映画はまだ観ていませんが、映像で観るとさらに心に響くものがあると思います。
時間を見つけてぜひ鑑賞したいです。
このブログ記事が誰かの考えるきっかけになれば幸いです。
それでは、素敵な日々をお過ごしください。
またお会いしましょう!