(149)滋賀県蒲生郡 木村古墳群 天乞山(あまごいやま)古墳

(2方向造り出し付きの大型方墳)

木村古墳群は、滋賀県蒲生郡木村にある古墳時代中期に造られた主に6基の円墳と2基の方墳などからなる古墳群でしたが昭和35年の土地改良事業などで最大規模のケイサイ塚(直径80m・高さ10m)ほか、そのほとんどを消失させてしまい、現在は天乞山古墳と久保田山古墳(円墳)のみとなっています。

 


その反省からか、今は「悠久の丘 蒲生町あかね古墳公園」として駐車場・トイレなどが整備された公園となっており、2基の大型古墳は当時の姿に復元され、発掘時の写真を豊富に使った詳しい解説板も設置されて、かつ墳頂まで登ることができます。



◎天乞山古墳(2方向造り出し付き方墳・隅丸形)
天乞山古墳の墳頂から見える景色は雄大で、被葬者の権威の高さを知ることができます。

 


方墳の規模としては全国4番目で、造り出しが2か所ある類例は少ない

方墳で一辺65m・高さ10.3m



二段築成

造り出しは


南側が幅8.4m・長さ6.8m
北側が幅15.5m・長さ11m



埋葬施設・竪穴式石室 長さ6.7m・幅1.3m・深さ1.5m


普通円筒埴輪が造り出し付近に立っていた。



葺石約8000個



周壕は幅20-24m、深さ1m

築造時期はAC400-450年(5世紀前半でこの古墳群のなかで最初に造られた)


引用・参考/現地案内板