(139)香川県善通寺市  王墓山(おおはかやま)古墳(前方後円墳・有岡古墳群)


王墓山(おおはかやま)古墳は有岡古墳群の中心に位置しており、

善通寺・大野原線の道路沿いから異様な姿を見ることができる。



現地は30台は止まれるであろう駐車場があり、史跡公園としてきれいに整備されており、

墳丘も登ることができた。この時はわが愛車プレリュードしかいなかった。

私が訪れた時は夕暮れまじかで、墳丘は急こう配で、足を踏みはずす怖ささえ

感じるほどだった。

 

前方部から後円部を望む

 

こうした墳丘の急こう配は、茨城県の古墳とよく似ていると思った。

平面では同じ前方後円墳でも墳頂までの勾配は様々で、

これまで登った古墳の中でも5本の指に入るくらい勾配がきつい。



後円部墳頂より前方部

 

 

墳形は前方後円墳で全長46m、後円部直径28m・高さ6m、前方部幅28m・高さ5m




埋葬施設は後円部に両袖式の横穴式石室がある。



石室の羨道は柵越しに撮影可能

 

 

玄室には九州(特に熊本)でよくみられる石屋形があるが、瀬戸内・四国地方では少ないことから、この古墳の被葬者は九州地方と交流があったか、九州出身であった可能性もある。

 

玄室の石屋形



発掘された玄室と石屋形


また石室から須恵器、首飾りなどの装飾品、武具・馬具類、大和政権が配下に入った地方豪族に渡したという金銅製冠帽(こんどうせいかんぼう)や銀象嵌(ぎんぞうがん)を施した鉄刀が出土。

ヤマト王権との強いつながりを持った有力豪族としての被葬者像も想定される

墳丘表面では円筒埴輪・形象埴輪が検出されている。

次回でご紹介する同じ香川県善通寺市の野田院古墳・宮が尾古墳、

そして王墓山古墳の石室は毎年4月29日(善通寺市古墳の日)に一般公開されているらしい。

 


築造時期はAC550年ごろか(6世紀半ば)


なお前方部の裾には貴重な3世紀の弥生時代の集団墓がみれる。

 





 

引用・参考/現地案内版・1992年善通寺教育委員会作成「史跡 有吉古墳群・大王墓山古墳 保存整備事業報告書PDF・Wikipedia