(114)新原・奴山古墳群 22号墳
(全長100m・帆立貝型前方後円墳・前方部喪失)
新原・奴山古墳群は福岡県富津市の台地にあり、前方後円墳、方墳、円墳からなり遠くに玄界灘を臨む。現在残っているのは41基とされ、第22号墳は5基の前方後円墳の中で最大。
現状、前方部は失われているが、くびれ部があり、
宗像地域唯一の帆立貝形古墳(前方後円墳)と推定されている。
墳丘は後円部3段、前方部2段、周溝、周堤があり、
もっとも外側の周堤を含めると全長 100mを超えると推定されている。
周溝
墳丘や周溝からは円筒埴輪が出土、斜面には葺石も見られる。
なお須恵器も出土している
埋葬施設は未調査だが、横穴式石室と推定されている。
築造はAC460~490年ごろ(古墳時代中期の5世紀後半)
なお近接する5世紀前半に造られた21号墳(円墳)の墳頂に鎌倉中期に造られた
石塔が8基立っているとの案内版があるが中には入れない。
引用・現地案内版・『国指定史跡 津屋崎古墳群 整備基本計画』に関する再検討「新原・奴山古墳群の整備計画」・富津市役所教育部文化財課発行のパンフレット