(113)新原・奴山古墳群 12号墳(全長43m・前方後円墳)
新原・奴山古墳群は福岡県富津市の台地にあり、前方後円墳5基、方墳1基、円墳35基からなり遠くに玄界灘を臨む。
現在残っているのは41基とされ、第12号墳は5基の前方後円墳のうちの一つ。
国道495号線をまたいで、新原池と月花池の間にある中型の前方後円墳で、セメント工場?の敷地内にあり、説明版は見当たらなかった。
この古墳には、隣接する陪塚らしき円墳13号・14号がある。
13号墳(円墳・陪塚)
墳丘の規模は全長43mと記載があるが、詳細は不明。見た目では後円部直径はおよそ30m程度・前方部幅25m程度といったところ。
整備計画書に掲載されている上空写真
この前方後円墳は墳形がとてもよく残っており、墳丘周囲に盾形の幅5メートルほどの平坦面(基壇)もある、墳丘の高さは基壇底から6m以上はありそうだ。
なお埋葬施設は未調査。
築造は510~540年ごろ(6世紀前半)とされている。
被葬者は1号墳と同様、宗像氏一族なのであろう。
引用・現地案内版・『国指定史跡 津屋崎古墳群 整備基本計画』に関する再検討「新原・奴山古墳群の整備計画」・富津市役所教育部文化財課発行のパンフレット