(109)茨城県石岡市 府中愛宕山古墳(全長96.6m・前方後円墳)



 

府中愛宕山(ふちゅうあたごやま)古墳は霞ヶ浦に流れ込む恋瀬川の近くにある。
全長100m近い前方後円墳でその墳形は、全国第2位の大きさ(全長425m)である

大阪府の古市古墳群の主である誉田御廟山(こんだごびょうやま・応神天皇陵)古墳に

類似している。

 


 

誉田御廟山古墳の築造はAC410-425年ごろ(5世紀の第1四半期)とされており、

その50年以上後に築造された府中愛宕山古墳の被葬者が、誉田御廟山古墳の被葬者と

どういう関係性であったのか興味が持たれるところ。


府中愛宕山古墳



前方部から後円部を望む

 

前方部

 

前方後円墳で、全長96.6m、後円部直径57m・高さ8.5m、前方部幅57m・高さ7.5m
形象埴輪が出土したと伝わるほか周溝が確認されている。

 


周溝跡?



後円部頂に石の祠がある

 

主体部や副葬品は未確認だが、無紋素焼きの壺(土師器)7個が発見されている。

築造はAC475-525年ごろ(5世紀終わりから6世紀初め)

 




南西300m先には茨城県最大の

船塚山古墳(前方後円墳・全長186m・後円部高さ11m)がある。





引用/現地案内板・石岡市HP