貰えるものが増えることを喜ばない人はいないでしょうけど… | parisienのブログ

parisienのブログ

ブログの説明を入力します。

 なんだかんだ言いながらも、雇用環境がいいとは言い難い今の日本。

 そこかしこで「人がいない」と嘆いている一方で「仕事がない」と嘆く求職者。このミスマッチって何なのでしょうか?

 

 働く人皆が正社員というかつての世の中とは異なり、急速な国際化で安い労働市場に目が向いていること、「寄らば大樹」という常識が通用しなくなりネームバリューのある一流企業でさえ生き残りをかけた厳しい競争にさらされていること、IT技術の普及で場所を構えなくても営利活動が可能になったこと…等々、社会構造の変化で、労働市場や雇用環境も時代とともに変わっていることは多くの方が感じていることでしょう。

 

 終身雇用に年功序列といった、これまで日本の高度経済成長を支えてきたこれらの制度も、このような時代の変化に伴い終焉しつつあります。そりゃ人間誰だってラクしたいですから、余程問題でも起こさない限りこれらの制度の恩恵を預かった人は特に「あの時代に戻らないかな?」と懐かしむ人がいても不思議じゃないし、国民性としての日本人に、定年まで雇用が保障されているというのは何にも代えがたい安心感があるのではないでしょうか?

 

 しかし、理想と現実は違っており、そのような安心感の上に胡坐をかいているようでは、世界からどんどん取り残されていくのであり、我々庶民は常に自分の価値を上げるための努力が求められると言う厳しい世の中になっているのだと思います。

 

 国は雇用改善に向けた各種助成金をやっております。

 その中には「キャリアアップ助成金」という近年ではメジャーになった感のある「正社員で雇うと…」みたいなものもあります。 

 アルバイト・パートに派遣といったものがいいとは言いません。しかし、昨今「正社員が絶対」という価値観はもぉ違うのでないかい?と感じています。

 少しでも「正社員で…」という国の考えなのでしょうか、最近はこれを1人あたり実行した際に支払われる会社さんへの助成額が条件付きとはいえ80万円にまで上がりました。

 一方で「ばらまき」との批判もありますが、古い労働市場や雇用環境の価値観に固着することで莫大な税金をばらまくのはやめて、世界から取り残されないための施策といった「生きた」お金の使い方をして欲しいなぁと思えてなりません。