韓国政府が、国内農業を切り捨ててでも工業製品で成長していく道を選んだそうだ。


それに引き替え、日本はどうだ。


相変わらず、政治家は次の選挙のことを優先している。


野田首相がTPP早期結論を指示しているのに、農水大臣は「国民的議論が必要」などとほざいている。
「国民に十分な情報を開示していない」とも。いかにも正論っぽい。
だけど本当は、面倒なことを先送りしたいだけでしょ?



復興財源、復興増税だってそうだ。


税金を上げなければ国が破綻するのはみんな分かっている。


なんとかしなければならないこともみんな知っている。


でも、政局として増税の話が進まない。


みんな自分(の政治生命)さえよければいいと思っているのだ。


増税の前に、財政の無駄を省くのが先って、政治家は言う。確かに聞こえはいい。
勝手に決めてしまっては国民の理解が得られない。という。
だが、物事にはタイミングを逃すと取り返しの付かないことだってあるのだ。


大怪我をして大量出血してる人の、傷口を塞ぐことだけに専念しすぎると、処置が終わらないうちに出血が致死量に達する。出血を止めながらも、並行して輸血を開始しないと、たぶん死んでしまう。



増税の話を出すと支持率が下がるとか、選挙の票が野党へ流れるとか、
そんな国民にも問題がある。そうならない国民にならないと、日本は破綻する。