ムスタン編最終回。秘境ムスタン王国への行き方をご紹介します。 | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

ナマステ!(こんにちは)

 

リアルタイムでは

ベルギーで買った「ほんてり」(みりん)がバックパックのなかで漏れて

いろんなものが大変ベトついているミギー(あまりの惨状に真顔)です。

 

どうせ漏れてビショビショになるんだったら、みりんじゃなくて

我が股間の分泌物にしてほしいですね。

 

…それも嫌ですね。

 

ベルギーではお世話になったみんなに

肉じゃがと、豚汁と、お好み焼きと、カレーと、みそ汁を作ったんすよ。

みりんの出番が少なかったんで、トルコまで連れてきたんすよ。

そしたら、みりんが自爆テロ起こしたんすよ。

 

今日これからケニアに向けて出発するんで、

みりんのフタと股間は、ガッチリ引き締めてまいりたいと思います。

 

 

はい。

 

ネパールのなかにある自治区・ムスタン王国で迎えた、10月3日。


朝起きたら体調は少し回復してたんですが、さすがに今日6時間歩けって言われたら

「勘弁してください」と土下座するレベルの具合のわるさです。

 

とはいえ、これ以上休んでいたらオーバーステイになる可能性が高いので

早いところムスタン王国から出ないといけないわけです。

(わたしは10日間分しか許可証を取得していなかったんす)

なので、ほかの旅行者とジープをシェアして移動することに。

 

最寄りの空港ジョムソンから、ムスタンの首都ロマンタンまでは

歩いて5日(急げば4日)。

 

実は、ジープを乗り継いでロマンタンまで来ることも可能なのです。

 

「乗り継いで」ってなんだよ、同じジープで行けばいいだろ。

とお思いかもしれませんが、途中の川&渓谷には橋がないためジープは渡れず、

その区間だけは歩きで移動しなくてはいけないのです。

 

ジープチャーターはネパールの物価から考えるとかなり高額で、

ロマンタンから歩いて2日ちょっとのベナ(Bhena)手前まで

24,000ルピー(約24,000円)。

ほかの旅行者が見つかればみんなでシェアすることができます。

 

前日、ガイドのサビンから「明日どうする?」と聞かれたので

「すまん…長時間は歩けないかもしれないからジープシェアできる人さがしてほしい」

とあらかじめ頼んでおいたところ、幸運にも6人でシェアできることに。

ひとりあたり4,000円。

でかした、サビン。ありがとう、サビン。

 

 

翌朝。10月4日。

 

6人+それぞれのグループのガイドだけでジープが出発するかと思いきや

ジープの屋根や、取り付けの荷台にも

地元のみなさんが限界までギュウギュウに乗ってきます。

 

ロマンタンのような奥地には公共の交通手段がないので、

旅行者のジープは、彼らにとって移動する絶好のチャンスなわけです。

我々と値段は違うものの、ちゃんとシェア代は払っているらしい。

 

隣の村まで行くにもかなりの遠さだし、

ちょっとした街(ジョムソン)に出るまで歩いて5日かかるんじゃ大変だもんなぁ。

 

ジープでガタガタ進むこと数時間。

渓谷についたので、ジープを降りて歩きます。

歩くと2日ちょいかかる距離も、車だとあっというま。ちょっとさみしい。

 

16時までに、次の次の村チュサン(Chhusang)に到着すれば

毎日2便くらい運行してるシェアジープに乗れるらしいんで

気合いでサクサク歩いたものの…。

 

そのシェアジープは満員で乗れず。

翌朝の便まで待つことに。

 

翌朝。10月5日。

もうだいぶ調子も戻ってきたんですが、全快というほどでもなかったので

予定どおりシェアジープに乗ってジョムソンへ向かいました。

 

このシェアジープはいちおう公共の交通機関のような扱いなので

ちょっとは安いだろうと思っていたら、3,000ルピー(約3,000円)でした。

 

これはツーリストプライスなので地元のみなさんはもっとお安く乗れるそうですが、

それでも彼らにとっては決して安くはない値段だそう。

 

ジョムソンでは、ムスタンで最も尊敬される日本人の農学者

近藤さんの事務所(いまは後進の方が運営中)を訪ねたり。

でも週末だったのでご不在だったり。

 

事前に連絡差し上げておけばよかった…。

 

その近藤さんたちが設立に協力した博物館

「ムスタン・エコ・ミュージアム」に行ったり。

 

ミュージアムではムスタンの文化や歴史、地形の説明のほか

ハーバル・メディスンの紹介や、河口慧海の足跡などが展示されてます。

シンプルなつくりですが、ムスタンに興味がある方ならたのしめるハズ。

 

 

そして、翌朝。

わたしはジョムソンをあとにしました。

 

ありがとう、ムスタン!

きっと、また来ます。

 

 

年間で訪れる旅行者が3000人ほどしかいない、ムスタン王国。

行きたい!という方のために、わかる範囲で情報のせておきます。

 

 

わたしが今回訪れたカグベニより北に位置する

Upper Musutangエリアに入るには特別許可書が必要で

証代は10日間で500USドル(追加1日につき50USドル)です。

 

パスポートと期間内有効なネパールビザ、必要日数のUSドルを用意して

旅行会社に依頼すれば約1日で取得できます。

午前中に申請すれば午後には受け取りが可能です。

 

ACAP(アンナプルナ保護区域入域許可)2,000ルピー(約2,000円)も必要ですので、

これもあわせて依頼するといいかと。

 

※ ムスタン特別許可証は、2名以上で申請しなくてはいけません。

同行者がいない場合は、旅行会社に探してもらってください。

わたしは他のグループ客に混じって申請してもらい、

ぶじに許可証をゲットしました。

この場合、入域日はそのグループと同日程にあわせる必要があります。

(Upper Musutangから出る日は、許可証の期間内であれば自由です)

 

※ ジョムソンからカグベニまではLower Musutang(南ムスタン)と呼ばれ

特別許可証がなくても訪問が可能ですが、ACAPは必要です。

 

 

ムスタン王国は「ネパールで最も物価が高いエリア」のひとつです。

※ネパールの物価は年々上昇しているので、値段は参考程度に。

 

宿は1泊200ルピーから600ルピーで、村によって値段が異なります。

村内に宿が多いと比較的安めですが、村に1軒しか宿がない場合には高めです。

どの宿もトイレ共同で、シャワーは有料の場合もあります。

毛布は貸してもらえますが、寝袋もあったほうがいいです。

 

食事は、朝食と夕飯は宿で。

昼食は途中にある村で食べることができます。

(ルートによっては昼食が食べられない場合もあります)

ネパール料理とチベット料理が多め。

価格はネパールの定食ダルバートで200~400ルピーくらい。

 

水は湧き水をゲットできるので、ウォータードロップを持参すると安心です。

ウォータードロップはカトマンズやポカラのちょっと大きめの商店で買えます。

ペットボトルの水も買えますが、ゴミが増えるし、安くはないです。

 

日数に限りがある人は、あらかじめジープを手配しておきましょう。

かなりうまいこといけば往復3日ほどで

ジョムソンからロマンタンまで行って帰ってくることが可能です。

 

が。

 

ジョムソンからポカラまでのフライトは遅延・欠航が当たり前なので、

日数には余裕をもたせたほうが安全っす。

 

10月上旬は3日間で1便しか飛びませんでした。早朝便のほうが欠航率低いです。

16人くらいしか乗れない機体なので

欠航・遅延しても、次の便に乗れる保証はありません。

 

ジョムソンからポカラまでは、陸路でも移動可能です。

バスとタクシーで約12時間かかります。かなりの悪路ですが。

 

わたしは今回、カトマンズのタメル地区にある

この旅行会社に手配を依頼しました。

Asahi Treks & Expedition

http://www.asahitreks.com/ 

「ひとりではムスタンの許可証は取れない」と旅行会社に断られ続けて十数社。

このAsahi Treksのリラだけが「どうにかしよう」と尽力してくれました。

今回わたしの面倒をみてくれたサビンくんをはじめ、

専属ガイドは全員ガイドライセンス保有者です。

 

※ カトマンズでガイド込みで手配すると

ガイド分の交通費も負担する必要があります。

ネパール人プライスはツーリストの半額程度なので、そんなに高くないのですが

どうしても安くあげたい人はジョムソンでガイドを探す手もあります。 

 

ではでは、みなさまの人生の旅路がよきものでありますよう!

 

 

読んでくださり、ダンニャバード!ヘリベトゥラ(ありがとう、またね)

 

 

I’m still alive , and i love u.

 

 

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