ハンパなく具合悪くなるのは、インドと相場が決まってる。(当社比) | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

カムザン・イナレ!(お元気ですか?)

 

一人旅のツラいポイントのひとつ、それは

体調不良のときだと思うミギー(かゆみに支配された女)です。

 

はじめてインドに来た10年前、

例に漏れず「インドの洗礼」を受けました。

 

下痢と嘔吐が止まらなくなり、水分を摂取しても

その直後に上の穴か、下の穴から排出されてしまう。

もしくは、両方の穴から同時上映の勢いで出てしまう。

 

穴って言い方すると一気にエロ感が増しますね。

ふしぎです。

 

水分もとれず、ごはんも食べられず、高熱でフラフラしながら

数日ベッドとトイレを御百度参り。

 

当時泊まっていたのはデリーのパハールガンジにある

「パヤル」のドミトリー。

ドミトリーなのに、そのときの宿泊客はわたしのみ。

しかも、ドミは最上階の4階(5階?)ワンフロアでした。誰も来ないんす。

 

最上階から階段おりてバザーに行って、水とポカリの粉末と食べ物を買う。

そのミッションの難易度にくじけて、ベッドから起き上がれなくなったとき

「ひとりだと、このまま脱水症状で他界するかもしれない」

と、わりかしマジに弱気になったものです。

 

誰かと一緒にいれば、その人に看病してもらえるのになーとか思うんす。

少なくとも、孤独に他界するのは避けられるだろうし。

病は気から、なので頼れる存在がいたら治りも早いと思いますし。

 

とはいえ、現実はひとりなわけで、

目を凝らしても恋人・友人・家族の存在は光子レベルも確認できないわけで、

自力でどうにかしなきゃいけないわけです。

 

旅先での体調不良の不安さは格別だなーと思う今日このごろ。

 

リアルタイムでは、少なくとも100カ所以上、

全身を虫に刺されまくって毎日呆然としてるところです。あー…かゆい。

 

何してても具合の悪さ(今回はかゆみ)に引きずられて、

びっくりするほどテンションが下がってます。

ハンパじゃないですね、全身がかゆいって。ぬわー!

今日も軟膏をもらいに町医者に行かねば。

 

 

ちなみに、一人旅のツラいポイント2つ目は

「大荷物での移動のとき、トイレに行きづらい」です。

 


さて、時間を戻して、

冒険三日目の朝から話を続けさせていただきます。

 

前夜からの激しい頭痛が気になりつつも、前に進むことに。

 

出発直前に、高山病に有効といわれる薬「ダイアモックス」を服用したら

みるみる頭痛が消えたため

どうやら、この具合の悪さは高山病らしい。

 

やだなー。

高山病って悪化させたら他界する可能性ある病気だしなー。

 

高山病の頭痛は酸素不足が原因。

ダイアモックスは代謝をあげることで

高山病の予防や初期症状に効果を発揮するもの。と聞いております。

 

利尿作用があるので、トイレの回数がめっちゃ増えます。

聖水プレイ愛好家たちに教えてあげたいレベルです。

 

 

今日の予定歩行時間は5時間。

ゼイゼイ息切れしすぎるとまた頭痛が復活する可能性があるので、

できるだけゆっくり進もうとするも、上り坂になると数歩で息切れする始末。

4000メートル越えの高地にコテンパンにされる低地人。

 

連日すんごい景観のなかを歩いているのに、

もうそれらに感動する余裕すらなくなってきてました。


 

無心で歩いて数時間。

途中にある家で休憩&昼食。

またもや選択の余地なく、メニューはインスタント麺メギのみ。三日連続。

 

ラーメン屋に週4で通うクラスのラーメン好きなわたしですが、

高山病の影響もあり、さすがに食べる気が消失。

持っていた和風だしの素「ほんだし」を入れて、

和風カレーラーメンにアレンジしてなんとか完食。


 

そこから数時間歩いて、今夜泊めてもらう村に到着。

客間でミルクティーを飲んでいると

頭痛がぶり返してきたうえに、発熱してきたっぽいので

それ以降は夕飯のときまで、マットに横になってました。

 

夕食は、菜っ葉とジャガイモが入ったチベット料理、モモ。

皮が厚めの蒸し餃子です。


 

今回の冒険では、前半の4泊は

ザンスカールの一般的な家に泊めてもらうことにしていたので

家庭料理を食べられるのも、たのしみのひとつだったのですが

情けないことに高山病で食欲もなくしてしまい、どうにも食が進まず。

 

遠いところから、よく来てくれたね、と

精一杯もてなそうとしてくれる、あたたかいザンスカールの人々に

申し訳なく、とても心苦しかったです。

 

ザンスカールでは「チャン」という各家庭でつくっているどぶろくがあり

酒好きのわたしは、飲んでみたいなーと、

ガイドのスタンジンに言ったことがあったんす。

 

そしたら、この家にチャンがあったらしく

おばあさんが満面の笑みで「飲むかい?」と持ってきてくれました。

 

高山病のときに飲酒はよくない、と知っていたのですが

断りたくなくて、ありがたく「1杯だけ」といただきました。

チャンは白濁していて、ちょっと酸味があり

すっきりしてて飲みやすかったっす。

 

あー、おいしいなーという顔をしていたら

おばあさんがよろこんで2杯目、3杯目とついでくれちゃいました。

飲ませ上手のこのおばあさん、中野あたりで店を開いたら

かなりの人気店になりそうです。

 

さすがに4杯目は断りきって、そのまま頭痛と格闘して就寝。

高山病はおとなしくしとけば2日以内に症状が落ち着くと聞いていたので

翌日の快方を願って。

 


 

四日目の朝。

朝食は前三日と変わらず、

チャパティ(薄いナン)にジャムとバターを塗ったものとミルクティー。

どうやらザンスカールでは、この朝食が定番らしい。

 

今日の目的地は、ザンスカール最後の村カルギャク。

ここからはけっこう近いらしいので、昼まで休ませてもらい出発。

 

途中の村で昼食をとることに。

案の定、メニューはインスタント麺メギ、オンリー。四日連続。

物資を運ぶのが大変なのは理解してますが、さすがに飽きました。

なんなの、この一社一製品独占のインド・インスタント麺業界。


3時間ちょっとで、カルギャクに到着。

カルギャクには、この近辺で唯一の立派な小学校があるので

訪問して子どもたちに会いたいなーと思っていたものの

どうにも具合が足を引っぱり、テンションあがらず。

 

ぐぬぬ。

夏の数ヶ月間だけ徒歩(もしくは馬)で訪れることができる

すばらしいザンスカールの村々にせっかく来られたのに

なんなのだ、この醜態は。

 

と、自分の情けなさに泣きたくなるも

これ以上悪化したら、明日の峠越えを断念して

また同じ道を、また同じ日数かけて戻らないといけないわけです。

 

結局、だいじをとって食事のとき以外は客間で安静にしてました。

 

この日の夕食はジャガイモのスープと、

ラダックパン(具なしの肉まん。つまり皮の部分だけを丸めて蒸したもの)。

しきりに、ミルクティーやソルトティー、おかわりをすすめてくれるものの

もうホントに食欲とテンションが低空飛行。

 

いままでどんなに具合が悪くても、

食欲だけはなくならないことが自慢くらい

食い意地ハンパない生き物(メス)だったのですが

ここに来て、正直かなり弱ってました。

 

ガイドのスタンジンをはじめ、泊めてくれる家族や、

通りがかりに声をかけてくれる村人のやさしさで

精神的にもちこたえてる部分が大きかったと思います。

 


 

そして、五日目の朝がやってきました。

万全の具合(の微妙さ)で挑むヒマラヤ・トレッキング。

 

わたしはぶじに5000メートル級の峠を越えられるのか。

次回へ続く。

 

 

読んでくださり、ジュレー、ヤン・ジャリンレ!(ありがとう、またね)

 

 

I’m still alive , and i love u.

 

 

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今日はお湯で持ち物を洗い、南京虫の駆除を試みる予定。

都会だったらドライヤー使って駆除できるんだけどなー…。

うぉぉぉおおお、かゆいー。