男とずっと一緒にいるとエロ展開が起きる。※ただし20代に限る。 | 世界を旅するラブレター

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「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

カムザン・イナレ!(お元気ですか?)

 

実はここ5日間くらい同じ男性と

毎日ずっと一緒にいるミギー(エロ展開ゼロ)です。

 

うわっ…

「毎日ずっと一緒にいる」の語感って、恋愛臭がハンパないですね。

自分で書いといて「うへぇ」と思ってしまいました。胸ヤケします。

 

我ながら残念ですが、そういうんじゃないです。

 

恋愛が勃発してたら、ブログも書かずムダ毛を執拗にお手入れしたり

宿の庭に咲いてる花を摘んで、「すき、きらい、すき、きらい…」と

虚ろな目で花弁を次々むしってるはずです。

 

ムダ毛をほどほどの無為自然で育てつつ、

ひたすら毎日おいしい食堂さがしにハマってるので

やっぱり、そういうんじゃないです。

 

20代のころは、旅してると色恋沙汰に高頻度でエンカウントしてたんですが

30代になってからは減ったような気がうっすらしてます。

 

旅先が南アフリカとかレソトとか、色恋ジャンルじゃない場所になったせいか、

それとも、わたし自身が悟りの境地に近づいているせいなのか。

 

 

ちなみに、リアルタイムでは

諸般の事情で北インドヒマーチャル・プラデーシュ州の

小さな街カソールに1週間滞在しとりますよー。

 

こんなところで何やってんのかは、

冒険の話が終わったらお届けしたい所存。

 

 

さて、時間戻して。レーから車で二日かけて、ザンスカール最大の街パドゥムに到着。

「最大の街」といっても、端から端まで歩いても

20分かからないくらいの規模ですが。

 

営業してた旅行会社は2軒。

その両方に、ここパドゥムから、ザンスカールの村々を訪ね

峠を抜けた最初の村ダルチャまでのトレッキングの相談をしに行く。

 

トレッキング初心者なのでガイドと、荷物が重いので馬を雇いたい。と話すと

「いま収穫時期なので馬はむずかしい。ガイドがキミの荷物を運ぶ」という。

 

「いやいや、わたしの荷物25キロくらいあるから!無理だよ」と念をおすも

「30キロなければ問題ない」と言われたため、

そういうもんかなーとガイドだけ手配してもらうことに。

 

しばらく待っていると、ガイドがやってきた。もちろん男性。

 

若くて長身のザンスカール人。

かわいらしい顔で男前の部類に入るであろう彼は、名をスタンジンといった。

(ザンスカールには同名の人が多い。もちろんスタンジンもたくさんいる)

 

「こんなかわゆい男の子と、期間中ずっとふたりっきり☆」と妄想するより先に

「イマドキの青年が25キロの荷物を背負って歩けるのか」と思ったり

脳裏の片隅に「だいじょうぶかなー」が浮かんだりしたものの、

何度聞いても「大丈夫」というので、そのまま旅程の打ち合わせ。

 

パドゥムから南下して、ダルチャまでは普通の速度で歩いて、所要8日。

前半の4泊は、途中にある村々でホームステイ(民泊)させてもらえるが

後半の3泊は、ダルチャまで村も家もないのでキャンプだという。

 

うーん。

パドゥムから北上してラダックのラマユルに戻るルートならメジャーだし

全日程どっかの村に泊まれるんだけどなー。

でも、またラダックに戻るってのもなー。

マイナーなルートのほうが、冒険感あって、おもしろいかもしれないしなー。

 

などと甘いことを考え、予定通りダルチャへ向かうことに。

翌日からの冒険にそなえてビスケットやチョコレートなどの

携帯食糧をわんさか買い込んで就寝。

 

 

翌朝。

パドゥムから車道が通じているレルー村までは車で。写真は車窓からの景色。

 

レルー村でメギ(インドのインスタント麺)を食べ、ついに出発!

と荷物を手にしたそのとき、

ガイド兼ポーターのスタンジンの表情が曇った。

 

「荷物が…重い…」

あー、やっぱり?やっぱり重い?

 

「これは…馬かポニーかロバがいないと無理…」

おぉ、そうか、では予定通り馬を雇おうではないか。

 

「この村にはいないんだよ」

なんと…。

 

「今日はボクが背負っていく。途中の村でさがしてみよう」

お…おう、だいじょうぶ? じゃ、わたしはキミの荷物持つわ。

 

 

てなわけで、スタンジンは25キロの荷物を背負い

わたしは彼の小さなリュックと、自分のリュックを前後に抱えて出発。

 

とはいえ、キツい。

二人分のリュック持ってるだけでシンドイ。

わたしの巨大バックパックを背負った彼のツラさはいかほどだったろう。

 

途中の村で、ミルクティーとツァンパ(大麦を煎った粉末)を

ごちそうになったり、馬がいないか聞いたりしつつ 

ゆっくり5時間くらい歩いて、エンムー村に到着。

 

スタンジンの妹家族の家に泊めてもらうことに。

客間に荷物を置かせてもらい、

居間でミルクティーとソルトティー(バター茶ともいう)とビスケットをいただく。

 

おもてなしが一段落したところで、村をちょっとお散歩。

数分で終わる規模ですが。

 

ザンスカールの村々には、ガスはもちろん、水道、電気も通っていないので

家畜の糞を固めて保存し、それらを料理や暖房の燃料にしています。

 

写真の左に積まれているのが糞を固めたもの、右は木の枝。

 

 

家畜でよく見かけるのが、牛とヤクをかけあわせたゾという動物。

これはゾの子ども。

 

うろうろしてたら、農作業してた別の家のお父さんとお母さんに声をかけられ

「お茶のんでいきなさい」と誘われたので、ありがたくいただくことに。

お孫さん、かわいかったなー。 

ちなみに「お茶」は、ラダック語で「チャ」。わかりやすい。

  

夕飯はラダックパン(肉まんの皮の部分だけを丸めて蒸した感じ)と、

とれたてのインゲン、菜っ葉、ジャガイモのスープ。

祖父母、妹夫婦、その親戚ら家族そろっての夕飯に招待された感じで、

こころあたたまる夜でした。

 

うっすらとした明かりのなかで

赤ちゃんがすんごく、だいじにされてて、泣きたくなりました。

 

家族の温度をひさしぶりに思い出した気がして。

 

 

 

次回は、これまた長年あこがれていた

プクタル・ゴンパに行ったときの話の予定っす。

500年以上前に造られた、崖と洞窟に囲まれた秘境の僧院です。

 

そして、我が肉体に

異変が起きるのであった。

 

 

ここまで読んでくださり感謝しきりでございます。

オ・ジュレー、ヤン・ジャリンレ!(どうもありがとう、またねー!)

 

 

I’m still alive , and i love u.

 

 

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叱ってもらえるうちが、しあわせだよなーと最近よく思います。