秋も深まって、鰻も脂が乗って来て一番の旬を迎えます。
…なんて言いながら養殖ウナギに旬ってあったかな?などと言う詮索は
置いといて、給料の入った週末は張り込んで鰻にしようと鼻息荒く和田へ
昔勤めていた会社がギリギリ昼食時間の収まる距離にあって、その頃は
たまに食べに来ましたが、当時は1000円台で食べられたよなぁ…と思い
つつ(いつの話ですか?)、いまなら3000円超えはするだろうなぁと思い
ながら店まで来ると、入口に4000円の案内。
ちょっと、サラリーマンのランチとしては7〜8日分ですからねぇ…
私の場合ですが。
でもここまで来る間、お腹はすっかりウナギモードで唾が湧いていたし
給料も入ったばかりだからと、特うな丼を注文。
重と器が違うだけなら、私は私は断然がっつきやすい丼支持派なので。
ウナギは節度を持った(?)蒸し加減で、そうそうこれ位が良いです。
昔の文豪が「鰻は皮があって無きが如しを上とする」と書いたそうですが
そこまでやっちゃいけません、皮と身の間の脂まで落ちちゃいます。
タレは醤油の香りが先に来て次にミリンや砂糖の甘味、良いですね。
札幌の関東風ウナギでは、やっぱりここが一番美味しいと思う
…というか、私の好みに合っています。
ご飯は心持ち硬めだけれど、タレがかかる事を計算しての硬さでしょう。
全体の話に戻ると、浅漬けも量があって美味しい。
これだけで一合は呑めるかな?仕事中なのが残念ですが。
肝吸いのワカメは、ちょっと磯の香りが肝の味をスポイルする気がして
個人的には要らないのですが、それだから好きと言う人も多くてこの
スタイルなのでしょうし。
久しぶりに来てみたら、オヤジさんは出てなくて息子さん(?)が立っていま
したが、頭をキリッと剃り上げて近くにある中央寺のお坊さんみたいです。
でも食べ物屋さんだから万が一に備えスキンヘッド、心意気が伝わります。
ご馳走様でした。また一年後…かなぁ〜
早くうなぎの完全養殖の目処が立ちますように、と、願わずにはいられま
せんねぇ。★☆
中央区南7条西2丁目 ※当然ながら禁煙です。