ラーメンは3種類だけで、ゼロヨン味噌とイチゼロ味噌、そして鶏ガラ汐(shio)
メニューの最後を見るとオーナーの工藤さんは、あの人気店だった「麺屋雪風」の
創業者(後に譲渡)だそうで、ゼロヨンは創業の2004年の味、ゼロイチはそれを
ブラッシュアップした2010年バージョンの再現だそうです。
雪風の時は塩を食べた記憶が無かったので、こちらでは汐から食べてみる事に。
脂は浮いていますが、まったくギトギトしていなくて非常に肌理の細かいスープ。
コクがあって滋味深い味がします。
鶏というより、遠い昔の記憶ですがスッポンのスープにも似た感じ…かな?
スープ自体は熱々と言う程ではないのですが、この鶏の脂に熱さが残っており
それが麺にまとわりついて上がってくるので、暑さと香ばしさが一挙に楽しめます。
ミルクは使う訳もないのでしょうが、ジャージィー種の絞りたて沸かしたての牛乳の
様なコクは、蒸し鶏なども使ってダシをとっていると言う事と関連するのでしょうか?
塩気も控えてあるのでゴクゴクと呑めますが、ゆっくり味わうべき単品のスープの
様な味わいでした。
ラーメンを食べた満足感とは違う、何か一品料理をいただいた満足感でした。★★
で、話は終わりみたいなものですが、一応麺と具も触れなくてはなりませんね。
麺は一般的な札幌中太より一番手多い(細い)かな?
それをやや固めに茹でてあります。前記の様に麺の持ち上げは良いです。
肉は鶏と豚チャーシュー(味噌のチャーシューは同じ豚でも違う部位だそう)
鶏は結構厚く切ってあり、おまけに皮も付いていたので、コショウを振りかけ半分
いただいてもうケッコー…とダジャレですが。
後で伺うと、「仰っていただければ鶏抜きとか油を濃くとか対応しますので」との事。
このあたりは8席だけの対面カウンターの良さですね。
次回味噌を頼む時は、ぜひわがまま言わせて下さい。
しかしこれは呑んだ後の一杯には申し訳ないですね(私はこの日は素面でした)
ラーメン店らしからぬ店舗(中華の品数を増やす予定みたいです)で、営業時間が
20時からというあたり、ちょっと面倒くさいですが、行ってみて損は無いと思います。
とってもごちそう様でした。
南5条西6丁目 第5桂和ビル