岩海苔やマツモが載って、ツブが載って…北海道の浜辺を走っていて
昼食に立ち寄った食堂でありがちな「海辺のラーメン」ではあります。
「ラーメン」として評価すると、スープも麺も、特にこれというものは…が
若い頃北区で、同様にツブとか載った「磯香ラーメン」というのを食べ
潮の香りに故郷を思い涙して食べた…とまで言いませんが、そんな
思い出が一緒に甦って、これはこれで美味しくいただきました。
第一、丼物からカレーライスまで幅広く対応しなくてはいけない立地で
ラーメン専門店に比べて味が…と言っても、比較の基準が違うのは当然
なので、同列に扱うものでは無いですしね。
なぜ今更な事を書くかと言うと、先日別な地方の町に出かけた時、何の
手がかりも無かったので、ネットの人気サイトを検索した所、ある食堂の
ラーメンを指し、「チャーシューは出来合いで美味しく無い」と書き、悪意
ある点数を付けている方がいました。
お店の対応が常軌を逸していたとかいった事ならともかく、人口３０００人
足らずの町の大衆食堂のラーメンに、自家製求めますか？と驚いた事が
あったからなのですが。
一方で今度は逆の話？ですが、このお店では『世界的に権威あるグルメ
ガイド』とされる本(の北海道版)で紹介させました、との張り紙が。
確かに私にとっては、想い出を呼び起こしてくれたラーメンですし、例えば
霧の濃い日とかに、霧笛を聞きながら啜ったら、さぞ旅情にあふれ、忘れ
られない味になるかも知れません。
が、グルメ本は絶対評価をするものだと思っていました。
そのグルメ本に何軒のラーメン屋が取り上げられてのかはわかりませんが
道内で上位何店かの味か？と言ったら、申し訳ないけれど無理があります。
だから、店に買い取ってもらえる部数を確定したうえで出版を決めた…
なんて、あらぬ噂をたてられるんですよ…って、ね。
決してこのラーメンを貶めているわけではなく、ただただ「権威」となると
おちょくってみたくなるという、私の悪い心からの話ですので、お気に障った
方は、どうぞご勘弁下さい。