無化調とアトム系 | Bグルときどき腕まくり

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主に札幌のラーメン他B級グルメの感想。口に合わなかったものは載せないので最低「普通に美味しい」ですが、お気に入りは★~★★★を付けました(☆はおまけ)。
北海道の海や、山や四季とかは別ブログでどうぞ。
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私は口に合わないラーメンでも基本は残しません(スープは別として)

スタッフは一生懸命作っているのだろうし、私の口には合わなくても

繁盛店なら、ファンが着いている証だろから、ファンにも悪いし。

 

たまに、一口すすって「しまった」と思う店もありますが、二~三口箸を

付け「美味しかったよ、ごちそうさん。お釣りは良いよ」と、テーブルに

1000円札を置いて帰る…なんて度胸はありません。小心者ですから

 

なにより、そんな無駄遣いするお小遣いは無いし…

 

某月某日食べた醤油ラーメン、普段ならスルーする店構えですが

バスを待つ時間があり、しかも3日間の感謝価格で普段の4割引

と、どうも、後者の動機が情けないのですが…

 

スープをすすると、結構な化学調味料が入っている感じの味。

 

スープは大半残したのですが、それから夕方くらいまで胸が嫌な感じ

=炎症。ちょっとしたチャイニーズレストラン・シンドローム(※)でした。

ご存じない方は検索してみて下さい。例えばこんな話

 

 

考えてみれば、昔の札幌ラーメンは結構な量の化学調味料が入って

いました。所謂アトム系のラーメンです。(鉄腕アトム=科学の子から)

 

今はもう無い店で、戦後の札幌ラーメンの源流となった「龍鳳」なども

丼に入れたスープの上に、匙でシャッシャッシャッと、3杯は白い粉を

入れていたのを思い出します。

 

ラーメンのみならず、昭和30~40年代初め頃まで、味×の赤い

缶が台所にあり、漬物や御浸しにも×の素を振りかけて食べていた

というお宅も、結構多かったのではないでしょうか?

 

今回の胸焼けは、その頃に比べ、私の体がジジィになったのか、それ

ともたまたま体調が悪かったからなのでしょうが。

 

 

一方、化学調味料不使用は、無化調ラーメンと呼ばれます。

 

この魔法の白い粉、昔気質の料理人は(和洋中問わず)使うのを恥とし

たまたま味付けに失敗した時だけ、やむを得ず「おい、池田さん持って

来い」と小声で指示し、味を調えたといいます。

池田さん=グルタミン酸ナトリウムを製品化した池田菊苗から

 

天然素材だけでスープを取るのは、素材のばらつき、魚介系だと

冬と夏の脂ののり方の違いなど、大変な事も多いのでしょうから

バランスよく使うのは、やむをえない事でしょうね。

 

 

 

ただ、料理番組等で、化学調味料を『うまみ調味料』などと呼ぶのは

とても気分が悪いですね。

現に本××など、魚のエキスを抽出して…と思っている人もいる時代

ですから、そのあたりは本質を誤魔化すのはいかがなものかと…

 

私の知る限り合成調味料を『うまみ調味料』と言い出したのは、某農大

で醗酵学の権威を自称する某が、書いた本にあったと思います。

 

「化学調味料という言い方が嫌だから『うまみ調味料』と呼ぶ事にする」

とあったのが最初だったのではないかと記憶するのですが。

 

まあ、彼は消費者サイドの人間ではないので仕方ないですが…

 

この某は、まだ日経でコラム書いているのかな?

ビジネスマンをリタイアしてから、日経を読む機会もめっきり減ったので

その後はわからないのですが…