最近気になってしょうがないことがあります。エンジニアとしての存在価値というか尊厳、プライドをどうやって保つか、どこに見出すのか、ということです。もちろん、人に役立つ製品やサービスを生み出して提供する、という行為に立脚していることにずっと変わりはありません。
ただ、やはり金融業界に代表される高収入な人たちに対する「羨望」みたいなものはどうしても残ります。「金」を右から左、下から上へ流す中でその差分を利益として受け取る、というモデルは、ほとんど原価が不要で、目に見える物理的な価値は生みださないものにみえます。
おそらく失敗する人もたくさんいるはずですが、表に出て脚光を浴びるのは莫大な利益を手に入れた成功者たちです。そういう人達から学ぶことをIT業界に導入して、何か新しいサービスを生み出せないかな、と前向きに考えています。
まあ、そんな流れの中で、「村上ファンドの研究―巨大メディアを狙う「ヒルズ族」の野望」を読みました。
内容や掘下げ方、というのは、取材記事やその他の情報源(らしいもの)からの情報をベースにしているので、物足りない(真新しい情報は得られない)のですが、まあ、村上ファンドの動きに対するスクラップブックだと解釈すればそれはそれで価値ある本です。
一番印象に残ったセンテンスは、
「行政官からプレーヤーになりたい」
です。
評論家や審判員よりも、プレーするほうがおもしろい、その言葉に共感してしまいました。単純ですが、本質を語っているのではないか、と考えています。
村上ファンドの研究―巨大メディアを狙う「ヒルズ族」の野望