IT業界で働いていると実にいろいろな仕事があります。しかし、結局最終的にはそれが誰かの役に立っている、というのがIT業界ではないかと考えています。誰かの生活を便利にする、会社の運営を効率化する、社会のインフラを整備する、等等。
それだけ価値ある仕事だ、という自負があります。
ところで、企業におけるIT投資、について、アメリカでは投資対効果を測るために、「KPI」を定めて、厳密に測定しているが、日本では、まだ、約20%くらいの企業しか、定量的な効果を測定できていない、という話を聞いたことがあります。
なので、例えば売上の5%をIT投資にまわしたとしても、結局それがどれくらい経営に効果をもたらしたのか、はっきりとは誰もわからない、という状況が発生しています。
そこで、「会社のしくみは変えられますか?」を読んでみました。
そういう状況に対して、差別化するためのIT投資のポイントは「リアルタイム」「可視化」「連携」と言っています。確かにその通りだと考えています。時代の流れははやく、かつ複雑になっているので、それに対応するためには、自立分散型の組織を作っておかなければならない、だけど、その動きや成果をリアルタイムに把握して、即座に対策を打っていかないと、正確な経営はできない、そういう時代です。そのためのツールとして、ITを活用できれば、投資対効果も最大化できるはずですよね。
この考え方を個別にもっと具体化していくことにより、何故、ここでIT投資をするのかがはっきりと見えてくるはずです。実は、何故、IT投資をするのか明確になっていない企業、というのもまだまだ存在するんですよね。もったいない話ですし、SEが業務設計するときの判断基準にもならなくて、困ります、そして、それが納期遅延につながる、という悪循環です。
今後、ITプロジェクトの成功率が高まるような示唆が、たくさん書かれている本です。是非、ご一読を。
会社のしくみは変えられますか?