いわゆる「失敗プロジェクト」に関する情報はどうやって手に入れているでしょうか。代表的な例は、日経コンピュータの「動かないコンピュータ」かもしれませんね。
それから、社内のプロジェクト情報。しかし、一般論として誰でも失敗した情報は他に公開したくない、という心理が働き、きれいにお化粧された情報だけが流通するのが普通だと考えています。
だから、失敗プロジェクトの真の原因はいつまでもわからないし、一般化して対処法を整理することもできないんでしょうね。つまり、この後10年経っても同じように失敗プロジェクトは出てくると。。。
PMPでは、プロジェクトの最後にそのノウハウをまとめておくように言っていますが、現実には行われていません。(形式的には行われていますが。)
例えば、設計品質が悪かったときにどうするか。
(1)再設計するために人を増やす
(2)実装する機能を減らす。(品質が確保できた機能だけ実装する)
(3)プロジェクトをやめる
(4)製造工程で新しいメンバを追加して、作りながら品質を上げる
(5)品質が悪いまま、放置して、進める。
等等、いろいろな対処法が考えられますが、多分、大正解!はないんでしょう。プロジェクトごとに固有の事情があり、与えられている人モノ金時間、といったリソースも異なるからです。
プロジェクトマネージャとしては、自分のプロジェクトの状況を真摯に分析し、その対策を列挙した上で、現実的な解決策で対応する、という行動しかとれないんだろうな、と考えています。
今、まさに、自分がその状況にいて、次のアクションを毎日考えているところです。「合理性」だけでは解決できない、難しい問題ですね。
動かないコンピューター ― 情報システムに見る失敗の研究