もっとあなたを知りたい。


あなたのことはまだ何も知らない。


わたしの知っているあなたなど、


あなたのうちのほんの一部分だけだもの。




あなたが生きている街。


あなたが生きてきた道。


あなたが見る景色。


あなたが見た色。


あなたが感じる空気。


あなたが感じた音。



出会うまでの長い間、


わたしが知らないあなたの姿を、


わたしが知らない誰かが、


きっと見ていた。


そんなことはもうどうすることもできないのだけれど、


だけど、


だから、


あなたをもっと知りたい。


これまでのことも。


いまこの瞬間のことも。


そして


これからのことも。


もっと、もっと・・・。



昨日より少しお天気がいい今日。


昨日はまだつぼみが多かったさくらの木が、今日はたくさん花を咲かせている。


あなたと見た昨日のさくら。


まだ咲きかけたばかりの昨日のさくら。



「お花見行きたいね。」


いつかあなたは言ったけれど、


今年は満開のさくらを一緒にみることはできるのかな・・・



少し離れた場所で暮らすわたしたち。


なかなか簡単には会う事のできないわたしたち。



今年のさくらが散っても、


わたしのこころに咲いた花はまだまだ散らない。


来年のさくらも


あなたと見ることができたらいいのに・・・

たぶん、わたしも好きになる。


「会うと好きになると思うよ。」とあなたはわたしに言ったけれど、


わたしもあなたを好きになると思っていた。



初めてあなたの顔を見たとき、特別タイプなわけでもなかったのに、何故かあなたが気になった。


メールで言葉を交わし、


電話で声を交わし、


わたしはどんどんあなたを気にするようになった。



そして



あなたに会ってしまった私は


たぶんもうあなたのことが好きになってしまっている。



どこが?と言われてもわからないし、


何故?と言われてもわからないけれど。



でも



あなたが抱きしめてくれた時に感じたぬくもりが


わたしの心をとかしてくれた。



だから



わたしはあなたにとけてしまった。




あなたはとてもあたたかかった。







たぶん


あなたもわたしを少しは好き。


でも


たぶん


わたしのほうがもっと好き。