落花流水 / 山本文緒
1967年、わがままで甘ったれのマリ、7歳。12歳のマーティルとの日々が始まりだった。
10年が経ち、また10年…そして2027年。あの時「一緒に暮らそう」と言ったマーティル。
今ここで別れたらもう一生彼には会えない。しかし頷いてしまったら二度と家には戻れない―。
何を得るのが幸福なのだろうか。捨てることが出発だったのか。愛
に翻弄されて、救済される―危うい家族関係の中に描く人間の愛憎。長編エンタテインメント。
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山本さんの本は何冊か読んでいますがこの本はちょっと毛色が違いました。
主人公の手毬の7歳から67歳までを書いた小説です。
自由気ままに生きる母を見て育ち、そのおかげで何度も傷ついてきたのに
自分もまた同じ道を辿ってしまう。
かえるの子はかえるでしょうか。