僕の好きな人が、よく眠れますように / 中村航
「好きになることとは、こんなにも巨大なことだったのか」
北海道から僕の通う大学院にやってきた、魅力的なゲスト研究員。
だが、彼女はすでに既婚者だった…。
やがてどうしようもなく抑えられない二人の恋の行方は。
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一度読んでみたかった、初読み作家さんです。
好きになってはいけない人を好きになった人の物語。
がっつり恋愛モノをチョイスしてみました。
うーん、イイ。
山田さんとめぐの会話の空気感が好きで
こんな人がいたら好きになっちゃうかもと思った。
そしてドロドロしていないところがまたいい。
しばらく恋愛モノは避けていたけれど(どこか冷めた目で読んでしまうため)
なーんか、いいな。こういう優しい雰囲気なのって。
そして「木戸さん」、笑えます。こんな人もいいかも。
最後は大晦日でページが終わって結末は分からないんだけど
「恋ってのは寸止めが一番美しいんだよ」っていうセリフが切なくて響きます。