柔らかな頬 / 桐野夏生
Amazonより:「現代の神隠し」と言われた謎の別荘地幼児失踪事件。姦通。誰にも言えない罪が初めにあった。娘の失踪は母親への罰なのか。四年後、ガン宣告を受けた元刑事が再捜査を申し出る。三十四歳、余命半年。死ぬまでに、男の想像力は真実に到達できるか。
桐野さんと言えば「OUT」が有名だけど直木賞を受賞したのはこの作品です。
仕事の得意先であった男性と不倫関係にあった主人公・カスミ。
その男性家族と一緒に行った旅行先で幼い長女が突然姿を消してしまう。
まるで神隠しにあったように、ほんの3,4分でいなくなってしまった。
誘拐か、事故か、それとも本人の意志によるものかは全く分からない。
本の内容とは全く関係ないけれど姿を消したというか会えなくなってしまった人が私にもいる。
数年前に起きたアメリカの同時多発テロ。
当時、その方はNYにいました。
前日までメールのやりとりをしていたのにその日からぱったりと連絡が途絶えてしまったのです。
何度かメールを送信したけれど返信はなく、しばらくした後、そのアドレスも使用できなくなって
しまいました。
無事に帰国していればいいけれどそれを知るすべも分りません。
今、偶然なのかその方が以前住んでいた市に私はいます。
どこかで会えたら、そう思います。
