秋桜と背中越しの母の匂い | きぃままランド

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小学~結婚前ぐらいまで
秋桜がチラホラ咲き始める頃になると
亡き母の手編みの季節がやってくる。
学校から帰ると母はいものように
編み物をしている。
居間から続く縁側
その向こうには母の好きな木が何本か植えてある小さな庭があり
縁側に座り本を読むのが学校から帰ると
私の日課みたいになっていた。
空が夕焼け雲にかわって行くのを
時折見ながら本を読む、私の大好きな時間
そんな時、母が後ろから編みかけのセーターだのベストだのを私の背中にあてる
背中越しの母の匂いと、私の肩にふれる
母のぬくもりが子供心に
「最高の幸福感」を与えてくれた。
母がいる、母の匂いがする
ただそれだけで毎日が楽しかった事を
秋桜を見ると思いだす。