家づくりの基礎の基礎37
家づくりをする時に、どこに依頼するかとうことは大きな悩みポイントの一つ。
家づくりの依頼先は大きく分けてこの3つになると思います。
特徴をまとめてみますね。
【ハウスメーカー】
一言で言うと・・・
全国に展開している会社。住宅を画一化された商品として販売している。総合住宅展示場に出店していたりするのでよく目に触れる機会が多いとおもいます。
ハウスメーカーが扱う住宅は「木造住宅」から「2×4」「輸入住宅」「プレハブ(木質系、鉄骨系、コンクリート系)」まで多種多様。
企画型、フリープランとも各社それぞれの商品ラインナップを用意している。
多くの場合、営業エリアは全国展開されていて、モデルハウスや広告媒体を利用した営業が特徴。
ハウスメーカーの営業システムは大きく分けて次の3つに分けられます。
(1)自社開発・直接契約
自社で開発した住宅を支店や営業所を通じて販売、施主と直接契約をします。
(2)本社開発・代理店販売
本社で開発した住宅とその部材を代理店に供給。契約は、施主、ハウスメーカー本社、販売代理店の3者間で行われます。
(3)フランチャイズ方式
本部が商品開発を行い。加盟工務店に部材の供給や経営指導をする。施主は加盟工務店と直接契約をします。
(1)(2)では「協力工務店」と呼ばれる下請け工務店が請け負い、現場の施工監理はハウスメーカーが行います。
(3)の場合は、工事も監理も加盟工務店によって行われるのが一般的です。
【工務店】
一言で言うと・・・
いわゆる「大工さん」の会社。
規模は年間3~4棟を建てる個人経営の会社から、数十棟を手がける大手までさまざま。
ただし、住宅の出来は経営規模と無関係。
小さな工務店でも気密断熱を高めた「低炭素住宅」や「バリアフリー住宅」空気環境を配慮した「健康住宅」などの分野で意欲的な取り組みをしている会社が少なくありません。
工法は「木造住宅」が中心ですが、「2×4」「輸入住宅」「鉄骨」を得意としている所もあります。
モデルハウスをもたないので、工務店のセンスと技量は「施行例」を見せてもらって判断すると良いでしょう。
施主は工務店と工事請負契約を直接結び、その工務店が施行を直接行います。
社長である棟梁は資金計画、設計、アフターケアまで全てを面倒みるオールマイティな役割。
また、地元に根付いた住宅のホームドクター的存在。
【建築家】
一言で言うと・・・
設計事務所さん。人気番組大改造劇的ビフォーアフ◯ーでおなじみですね。
個性的で知的な空間に住みたいのなら建築家がデザイン・設計した家が良いでしょう。
建築家が手がけるのは「木造住宅」から「鉄骨造」「現場打ちの鉄筋コンクリート造」まで様々です。
住宅専門誌の写真やオープンハウスでその施行例を見ることができます。
また、街角で気に入った家に出会ったら誰が設計した物かを聞いてみるのも良いだだと思います。
契約は、施主と建築家との間で設計・工事監理契約を結び(設計・監理料は総工事費の10~20%が目安)、工事請負契約は、建築家が紹介してくれる工務店との間で結ぶのが一般的です。
これが3つの依頼先の概要です。
どれが良い悪いはありません。
自分にどこがあっているか?
ということが大事です。
「自分に合っているかどうか」
はこの概要だけではなかなかわからないと思いますので、次回はそれぞれについてメリット・デメリットなどもふまえてもう少しお伝えしていきたい思います。
自分にあった依頼先が見つかると良いですね♪