漂泊の街角 (角川文庫)/大沢 在昌
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実は佐久間公シリーズで一番最初に読んだのは
『心では重すぎる』だったのですが、
若いころのようには…という表現や沢辺との関係など
初期のころの作品から読みたいと思わせるものがありました。
こちらはシリーズ第二弾。
偉そうな言い方をすると、主人公も著者も
いい感じで歳を重ねているなぁと。
若いんです、このころの作品。
私から見ると世代も前だし。
でも今の作品を知っているとこれもまた面白い。
といっても「若い」けど「上手い」です。


内容(「BOOK」データベースより)
“宗教法人炎矢教団総本部”この教団から娘・葉子を連れ戻してほしい―
というのが今回の僕への依頼であった。
僕が原宿にあるその教団へ娘を迎えに行くと、
彼女は意外にも素直に教団を後にした。
教団幹部の“オーラの炎によって彼女の身に恐しい出来事が起こる”
という不気味な言葉を背に受けながら。依頼はあっ さり解決した。
但し、その日のうちに葉子が喉を裂いて冷たくなっていなければ,,,
(炎が囁く)街をさまよう様々な人間たち。
失踪人調査のプロ・佐久間公が 出会う哀しみと歓び。
事件を通して人生を綴るシリーズ第二弾。