子どもと関わる中で

感情が揺さぶられることは

普通にあることです


というか、感情が動くから

子どもと双方向の関わりが生まれる



でも、感情のコントロールができなくなるほど

揺さぶられすぎてしまい

常に子どもを怒鳴ってしまうとか

度々子どもを憎いと感じたり

なんとか言うことをきかせたいと

勝負に挑むような気持ちになったり

子どもと戦ってしまうとしたら



問題は子どもではなく

自身の心の傷


癒されていない過去の痛みが

子どもとのやり取りの中で再現されていると

いった要因が一つ考えられます




このとき、子どもを変えようとしても

問題は解決することはなく

無理をすると子どもとの関係は悪化します



子どもとのやり取りの中で感じた

自分自身の痛みに目を向けてみます

なぜその怒りが生じているのか

どんなシチュエーションで起きているのか

どんな風に怒りや痛みを感じているのか

またそれは本来誰に対する怒りや痛みなのか


もしかしたら、過去に感じた痛みが

解決されず、理解されず、癒されておらず


心の中に残されたままになっていて

それが何かのきっかけで

浮かび上がってきたのかもしれません



心に痛みを感じる出来事が

小さい頃の記憶と重なり

今も痛みを感じているのだとしたら

小さい頃には解決できなかったものも

大人になった今なら解決できるから

今それを感じているのかもしれません




過去の出来事は変えられなくても

過去に感じた痛みを

今、癒すことは可能です



感情がコントロール不可能なほどの

強い痛みは、心の傷

心の傷は癒すこと

心の傷は癒されたいがために

何かのきっかけにより顔を出します


そこにはもしかしたら誤解や

間違った解釈によって

本当のことが歪めて

捉えられているのかもしれません


やむを得ない事情があって

きっとそうした間違った解釈によって

心を守ってきたのかもしれません


なぜか今苦しいと感じることがあるなら

一度自身の心の苦しさと向き合って

問題を紐解いていく必要があるのかもしれません



子どもの心はきれいさゆえ

大人たちの心の傷を

映し出してしまうことがあります


子どもが悪いのではなく

無自覚であっても

大人の苦しさをうつし

心の傷を教えてくれているだけ


子どもたちはそうやって

大人たちをけてくれることがあります



自身の傷と向き合い癒されていくと

子どもは目の前の人の傷を映す必要がなくなり

「子どもの問題」と思っていたものは

消えてしまったりするのです


あるいは、問題という見方が

なくなるのかもしれない




大事なことは

自分の心が感じている痛みだと自覚すること

目の前の子どもを変えるのではなく

自身の痛みや怒りなどの感情に向き合うこと



今なら癒すことができるから

その苦しさを再び感じているということ