今月発行されたのは知っていましたが、本編も100巻を十数巻過ぎた頃から読む事を中断したままだし、今頃何?という思いもあって手も出さずにいました。ところがこの外伝のなかに長年の疑問だったアウラがわかる作品があるということを知りました。
この外伝ですべてのグイン作品がまとまったようです。
- ヒプノスの回廊―グイン・サーガ外伝〈22〉 (ハヤカワ文庫JA)/栗本 薫
¥609 Amazon.co.jp
しゃおさんのレビュー を読まなかったら知らずにいるところでした。
表題作「ヒプノスの回廊」
もう栗本さんのグイン最終話はどんな結末になるのかわからないままですが、グインとアウラの疑問については納得できました。夢落ちけっこう。
この作品が描かれたのは2006年らしいのですが、私は未読だったので、これで心残りが解消されました。
「悪魔大祭」
栗本さんの「グイン」を読んでそのあとがきで知った「JUNE」
それからこの雑誌を読むようになったら「小説JUNE」が創刊されて…
今まで知らない世界を知ったような驚きでした。
その頃は今から考えるとまだまだ表現がおとなしくて、耽美とか退廃ということばが合う作品もいろいろありました。
栗本さんの「トワイライト・サーガ」も
「悪魔大祭」も多分読んだはずですが、思い出せないです。なんといっても誕生して32年とあります。
各巻、発行をリアルに追いかけて読んでいたのですから懐かしさを感じる思いです。
「アレナ通り十番地の精霊」
大河小説だからこそ取り上げられる市井の名もなき人々。
私もそんなその他大勢として埋もれる存在だからこそ、この作品に魅了されます。
自分をわきまえて、自分のできる範囲内での最良の生き方。
それがシアワセ 自分の生き方を肯定されている思いです。
これだけの長いたくさんの登場人物がいる作品のなかで、こうして一市民の話をこの外伝で読めるのもうれしいです。
私はマリウスくんが大好きだったので「ヒプノスの回廊」で一目でも彼の顔を見れたのもうれしかったです。
巻末「解説」をご主人今岡さんが書かれています。
胸にこみ上げるものがあります。
そしてカバー裏にある栗本さんの写真 きれいです。歳を重ね母としての貫禄まで感じる写真でした。
「グイン」で知った栗本さん。あの頃はテレビのクイズ番組にレギュラーで出演していらした。
その頃よりきれいと感じる写真でした。
物語の面白さを教えてもらった「グイン・サーガ」
この作品の第1巻の表紙イラストに惹かれて買わなかったら、今こうして小説を読む楽しみもあったかどうか…
第1巻からずっと気になっていたグインの過去・アウラ・カー・ランドック
心の引っ掛かりが消えました。
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