土井亜紀と付き合い始めた幸世は、いよいよ今夜と言う時に、ギックリ腰になった。しかし、病院でヘルニアだと分かり治療のため実家に戻ることにした。そらから一ヶ月してヘルニアを克服し、腰も治ったが、実家は居心地がよく、東京に戻る気になれず、土井亜紀とメールや電話で連絡を取りながら、オム先生のデジタル背景の仕事をもらいながら、なんとなく暮らす毎日。ニートな自分に気をつかってくれる土井亜紀は、本当に俺のことが好きなのか、つきあっている実感もなくなり、別れを言い出せないだけか、オム先生といい仲になっているのかもと、くだらないことばかり考えて、このままこの天井の下で、腐るように死んでいくのか。結局、東京にいても実家にいても、何もやらないから、それでもいいかと思って
いる。何とかこれから脱却しなければ!
「サマーヌード」
ある日、幸世(森山未來)は、高校時代に告白して振られた初恋相手の桜子(篠原友希子)が川沿いで、遺体で発見されたというニュースを見て、彼女の通夜に行き、桜子先輩が当時からやりまんで、一番新しい男に刺され、島田(新井浩文)が以前、桜子と男女の仲だったことを知り、ショックを受ける。
一方、妻に浮気がばれて、離婚を突きつけられた島田も桜子の通夜に会社を早退してやってきていた。
親友の島田が離婚をすると聞き、事実を知って、「あんな美人の奥さんがいて浮気とか信じられない、バッカじゃないの?」と幸世が言うと、島田は「フジにはわかんねえよ」と寂しそうに帰っていった。
混乱する幸世は、島田が自分を騙していたのか分からなくなり、島田の妻・ユリエに(堀まゆみ)電話をすると、浮気相手があちこちにたくさんいて、幸世の知りあいだという、夏樹(松本莉緒)もその一人で、知っていたんだろうと言うことで、ユリエからなぜだか問い詰められてしまう。
人生最大の敵は、今までフラれてきた女の子たちじゃなくて、親友の島田だった。
その頃、夏樹も島田の後を追って、幸世の地元にやって来ていた。
島田と夏樹はただの友達で、夏樹は島田が7股だということも、妻がいて自分を女と見ていないのも知っていた。島田は色目を使ってなどいない、ただ友達としてつきあっていたが、全員向こうから誘ってきた。夏樹はフレンドリーな島田がもてて、女の子は友達の顔がどこで変わるのか試したくなるのだと言う。
島田は夏樹のことはどうでもいいと思っている。そこが、気が楽だからいいんだという夏樹は、自分を好きだという男は苦手だという。島田は、夏樹が桜子にそっくりだと思い、夏樹を誘って、関係を持ってしまう。
島田は、幸世に夏樹とは何でもないと打ち明けようと呼び出したが・・・。
幸世も親友の島田ときちんと向き合おうと、島田に全てを聞く覚悟をする。幸代は2人で昔のように木に登ろうと誘った。
島田は桜子先輩が、先輩方と生徒会室のソファーで、あることをしていたのを知っていたが、幸世には言えなかった。高校のときは何も無かったが、大学へ行き、東京で会ってつきあったが、桜子は他にもたくさん男がいてすぐに別れ、それから色んな女とつきあって、浮気のハードルも低くなって、結婚しても今も女に流されつづけて生きている。
桜子先輩のことも、夏樹のことも幸世に悪いと思っている。桜子先輩に、幸世に近づかないように言いに行ったり、幸世と一緒に夏樹に会わなければ良かった。
「すまん」という島田に、幸世は「あやまんじゃねんよ」と怒り出し、木から飛び降りた。
ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか、そう思い続けるのは幸世の方だからだ。
桜子先輩も夏樹のこともちゃんとあきらめていた幸世。
「それは、お前が選んだ人生だろ。だったらもっと、堂々と生きろよ」
2人ともうまくやる島田が「すまん」とか言われても許せるはずが無いという。
島田は、30にもなって、モラトリアルから卒業できない幸世を責めて、漫画やネットに逃げて、ろくに働かない幸世に、偉そうに言われる筋合いはないと開き直った。
勝手に自分で降りておいて、上から目線だという幸世。木からと、恋愛や人生からと、自分から降りてしまうのに、引っ掛けたんだね。
何も言い返せない幸世は逃げ帰ろうとすると、小宮山夏樹が現れた。
島田は幸世が踏ん切りつけるように、ちゃんと話をするように夏樹を呼んでいたのだ。夏樹も後悔していて、話をしたいと思っていると聞く。もうこれ以上傷つきたくないと、会いたくないとパニックになり、駆け寄ってくる夏樹から逃げ出そうとしたところ、島田ともみ合いになって川に転落。
そんな2人に「仲いいね。」と屈託なく笑顔を向ける夏樹。
島田は幸世が何を考えているか分かるという。さすが、島田だ。こんなことになった元凶は、高い橋の上から笑っている夏樹のせいだ。
一方、東京では土井亜紀(野波麻帆)はオム先生(浜野謙太)の新しい編集担当と出会う。
11話は、島田が多くの女とつき合っていたと知り、初恋の桜子先輩とも、人生でいちばん好きだった小宮山夏樹とも、幸世が好きだと知っているのに?明らかな裏切りだ!そのうえあれだけ好きだと言って、仲の良かったユリエと離婚?初めて知る島田の本当の姿。
一方、島田も戸惑っていた。他の女とは7またの浮気となっているが、夏樹とはただの友達。半年前に、偶然、夏樹と再会し、なんとか幸世とのあいだを取り持とうとしていた。夏樹はすっかり幸世のことは忘れているようだが、幸世には悪いと思っているらしい。
島田と幸世の男の友情。真実を知り、劣等感が強くなっても、嫌いにはなれず、新たな関係性が生まれるかは分かりませんが、男も30になると、近すぎて、同じように見えても変わっているということだね。
痩せても3年前のデブフジ幸世と実は何も変わっていない。ロックと漫画と、サブカル系が大好きだが隠していて、パソコン好きのオタク系、これといった夢も無いフリーターだが、純粋に愛せる女性との出会いを夢見ている。デブフジみたいなタイプのオタク系は、似ている知り合いも多いし、私と気があうんだよね。
幸世の初恋の相手、生徒会のマドンナ桜子先輩は、幸世には高嶺の花で、ふられてしまうが高校生活のいい思い出だった。ところが、地元に帰って桜子先輩のお通夜の席で、彼女が高校の時からやりまんビッチで、島田とも関係があると聞く。田舎のアラサーはおばさん率が高いから、死者を鞭打つ噂話が、多いんだね。本当のことも嘘も混ざって思い出話。桜子先輩に幸世が告白して、島田の優しさから、幸世を傷つけないためにすべて黙っていた男の友情。
幸世は30になって傷つくけど、島田の真実を話す気遣いがさらに幸世を苛立たせるんだ。
桜子も夏樹もとっくに無理だとあきらめているからね。つきあっている土井亜紀もいるし、夏樹のことなんか忘れてしまいたい過去なんだ。
もてるのも、浮気性なのも初めて知る島田の本当の姿だし、2人が選んだのは島田で、フジは鼻にもかけられない。桜子は、友人思いの優しい島田が、かわいいと思っても、優しいだけでは物足らないのが、肉食系女子だから、夏樹ちゃんと同じ小悪魔だ。本気になった彼氏に、浮気性の桜子は刺されてしまった。夏樹ちゃんも、同じ運命かもしれないね。そういう危機感は、あると思うよ。
恋愛について誠実な幸世は傷つけたくないという島田が、実は幸世を分かっていなくて、中学生のままだと思っているんだね。傷ついても、慣れているから、思い出にしてどんどん次へ進んでいる。
男の友情は良く分からないけど、知っていると思っていた友達は変わっていて、お互いにうらやましいと思って、島田は友達の夏樹と幸世を会わせて、夏樹を忘れさせてあげようとするんだ。会えばまた夏樹を好きになるのが分からない、島田の浅はかな所だね。
そのお節介な優しさが、島田をもてさせ、いい寄る女を断れない、ダメ男にさせるんだ。今更変われないし、変わる必要も無い。自分を受け入れて、そのまま突き進めばいいし、自分の思う通り好きにすればいい。これは、幸世の夏樹への思いと同じだから、島田=夏樹で、許して肯定して受け入れるから、島田も逃げていた自分に気づいて、妻・ユリエと向き合うことが出来る。島田も幸世によって変わるんだ。
幸世は誰とも本気で繋がらず、皆遠くに行ってしまって取り残されたと思うけど、知らない間に、幸福に導いていくんだ。
次はラスト、松本莉緒ちゃんの回、幸世と夏樹との再会だよ。
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