美丘 ―君がいた日々― 第9話・最終回 | Coffee break

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テレビ・映画・特撮・本など好きなものを徒然に書き込み、勝手に応援して行きます。

入院して数日後、美丘(吉高由里子)は右手の痙攣も増えて、自分で食事も出来なくなり、太一(林遣都)に食べさせてもらう。

大学の仲間が病院にお見舞いに来た。就職説明会に行ったと聞くが、太一は美丘の世話で、行かなかった。美丘は邦彦(勝地涼)の名前が思い出せなくなっていた。

美丘は太一の記憶も無くなり「誰?」と聞いた。作っておいたノートで太一を思い出す。

太一は病室を出て泣いていた。思い出した美丘は太一を探してベッドから落ちて、太一が助けた。

美丘は太一を全部忘れてしまうのが怖いと言って、もしそうなったらお願い、この手で私の命を終わりにしてと言う。太一にはそんなことは出来ないと、泣く美丘を抱きしめた。

今は戻ったけど、記憶がどんどん無くなって、思い出すことも出来なくなる。

最後に大学に行きたいという美丘に、高梨(谷原章介)は許可を出した。

美丘は、ipodに太一へのメッセージを入れた。

太一と母・佳織(真矢みき)と美丘の3人で大学の屋上から空を見た。大学の仲間と会い、最後の授業を受けて、皆にサヨナラを言った。今日のことは絶対忘れない。

高梨は、美丘の父(寺脇康文)と母に、今後手足が動かなくなり、食事も出来なくなると言って、延命治療をどこまでするかを考えておくように言った。

「また明日」と言って、別れた次の日、太一が病院に行くと美丘の容態は急変していた。

高梨は、美丘が危険な状態で病状は悪化し、最悪の事態も考えられるという。

太一と両親は、目を覚ました美丘が記憶傷害をおこしていて、声を掛けても反応がなく、交代でつきそうことになった。

美丘は目を覚ましていても、心はどこか別にあるようで、出来る限り太一は美丘につきそって声を掛けたがつらい日々が続いた。

太一は麻里(水沢エレナ)たちが、美丘の見舞いに行こうと言うが、もう美丘は皆が分からない、いつもの美丘と違うと教えた。太一のことも忘れてしまっていると気がついた。そんな姿を見せるのは辛いと言った。

佳織は太一に、美丘の前ではなるべく笑顔でいようとしていたという。そうでないと美丘が心配する。太一もそうすると約束をした。

次の日、美丘は家族の写真を見て「太一くん」と呼び、意識が完全に戻った。両親も駆けつけ、喜ぶが高梨から一時的なものだと聞いた。

美丘は太一に「空が見たい」と言って、2人で屋上に行った。

美丘「風を感じる。生きているって感じする。」

太一「俺も生きているって感じする。」

美丘はキスがしたいと言って、2人はキスをした。

美丘「太一くんにあえてよかった。あいしている。」

太一は美丘を抱きしめ「愛している」と言った。

太一が帰ろうとすると、美丘がipodを太一に持って帰ってといい、「また、明日」と言って別れた。

Ipodには、太一へのメッセージが吹き込まれていた。太一との思い出や、愛のメッセージで、太一は海辺で一人座り込み、美丘の声を聞きながら思い出して泣いた。

美丘は母親に、笑顔が大好き、自分がいなくなっても泣かないで、生まれてきて良かったと言った。

佳織は笑顔で、お母さんも同じ気持ち、生まれてきてくれてありがとうと言った。佳織は涙が止まらず、笑顔でいられなくなり、お父さんに電話をすると言って、待合室まで行って泣いた。

看護婦さんが佳織に美丘が急変したと伝えに来た。

太一の携帯に電話が入り、病院に駆けつける。

昏睡状態に陥っていた美丘は、高梨が必死で治療をしたが、息を引き取った。

苦しまずに行ったと父親に聞いた太一は、美丘に精一杯生きると約束をしていた。

「ありがとう美丘」

美丘がいなくなって半年、すべて元通りに戻ったように思えたが、皆少しずつ前に進み始めた。

太一はまた美丘のメッセージを聞き、風を感じて生きていることの大事さを思い、歩き始める。

最終章は、美丘が入院してから亡くなるまでで、最後に美丘が行きたいと言った大学へ行き、太一と出会った思い出の場所、屋上へ行きました。

美丘が青い空の下で、大学の屋上から飛び降りようとしていた。脳の病気で治療法がなく、病気は進行していくときき、生きていても死んでいるのと同じ、遅いか早いかの違いだけで、夢も希望も未来も無いので、ただ呼吸をして楽しいことを探しているのに疲れてきていたからだ。

生きていたいと思う柵を越えていた。それを止めたのは太一で、柵を越えて屋上の高さに驚いて、ビビル太一が、高所恐怖症の柵を越えて来てくれた。そんな太一をからかうと可笑しくて、楽しくなって生きるってこういうことかと思い出す。

つまらないナンパ男とばかり遊んでいたから、真っ直ぐでお人よしでバカ正直で、好きな彼女より気にかけてくれる太一は天使。もう恋なんてしないし、出来ないと思っていたけど見つけられて、出会ってしまった。

いつも強気で攻撃的で、明るく弱さを見せない美丘は、毎日夜まで遊んで家にも帰らず、夜中に帰って母親に文句を言われても、好きにさせてと突っ張って、定期検査もすっぽかす美丘が、最後に「お母さん生んでくれてありがとう」。

植物状態で生きていても会話も出来ないが、きっと聞こえて分かるだろうと笑顔で声を掛け続ける。辛いシーンが続くのは分かっていた。脳の病気だから、手術もないし、がん治療のように副作用もないので、セカチュ-のように毛が抜けたりしないし、食事は自分で出来なくなっても、元気なまま痩せもしないし健康そうで、きれいなままなのは、それだけ病気の進行が早く、痩せて病気のように思える前に亡くなったということにしておきます。

記憶が正常に戻らなければ、太一にipodoを渡すことも、一緒に空を見ることも、両親にお礼をいうことも出来なかった。美丘に約束したから笑顔で生きていく最後で良かったと思います。

某所のみんなの感想では、原作と違いすぎるようで、原作のままでは18禁になりそうな内容だから、通常のドラマでは美しく描いているけど、同棲生活はもっと生々しいリアルだし、吉岡さんと林くんのそれを踏まえたシーンも変わってきていたとも思われます。ドラマの方がいいという意見もありました。気になる人は原作と読み比べて見てください。

ありがとう この街で  僕のことを 見つけてくれて

僕たちは 何もかも  知りたくて 恋をした

どこにいたの どんな世界で 君は生きてたの

誰を愛したの どんな傷があるの

一人きり泣いていたの

今、君だけを 見つめてる

怒った顔も 笑った顔も

この言葉じゃ きっと足りないけれど

「君が好き…」

福山さんの「蛍」の歌で泣いてしまうので、泣こうと思って見る感じのドラマでした。

一生のうちのホンの短い期間に命の火を燃やす蛍のように、恋のためどんな悲劇さえも焼き尽くす。蛍は求愛で繁殖するけど、美丘は結婚も出産も出来ないからもっとかわいそうですね。太一は美丘の思い出を胸に、美丘の声を聞きながら生きていく。

コード・ブルーの冴島が携帯電話の留守番電話の、死んだ彼氏のメッセージを聞いていたのを思い出すわ。セカチューではカセットテープでしたね。

三浦力くんが1話にしか出なかったのが残念です。

「天使が来た。僕はここだよ。」小さなかわいいロビン・カー。天使を追って、寮の窓から飛び降り自殺した子。萩尾望都さんの「小鳥の巣」を思い出す。エドガーとアランの天使たちがもう少し早く来て、あの子を見つけてあげれば良かったのに、間に合わなくて、伝説になったロビン・カー。

残されて置いて逝かれた者の気持ちの、エドガーをいつも思い出す。

視聴率 第9話10.6%、最終回10.5%。

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